介護保険施設とは?施設の種類と受けられるサービス

介護保険施設のサービスについて


家族だけでは立ちいかなくなりがちな、高齢者や特定の疾患に罹患した方の介護を担うことに加えて、費用の助成などを目的として制定された介護保険は、現在の医療福祉の中で重要な役割を果たしています。

しかし、介護保険施設のサービスの詳細を把握しているという方は、そう多くないのではないでしょうか?介護保険施設のサービスには、様々なサービスが設けられており、民間の施設の場合は利用料金も幅広くなっています。また、介護保険施設サービスは居宅サービスと施設サービスの2種類に大別されており、それ以外にも介護保険を利用して受けられるサービスは多彩です。

日常生活費が自己負担で入所一時金なし

介護保険施設の費用について視てみますと、介護保険が適用される部分は施設での介護サービス料金となります。そのため、家賃や光熱費、食費などの日常生活費は自己負担となりますが、自己負担分の上限が決められており、限度額を超えた部分に対して補足給付があります。費用は、要介護度や施設の体制、部屋のタイプにより異なり、所得に応じた負担軽減制度も設けられています。民間の施設の様な入所一時金はありませんが、ユニット型個室を選んだ場合は費用が高くなります。

都市部と地方では需要に差がある

高齢化を背景に介護保険施設の需要は年々増加しており、その供給は追いつていかないのが現状です。都市部と地方では高齢者の人口に違いがあり、都市部が圧倒的に多くなっていますので都市部での需要が高くなっています。また、都市部では、建設用地の確保が難しいという理由から供給が追い付かず、待機者の数も増加の一途をたどっており、ますます差が生じてきます。一方で、地方の場合は都市部に比べて人口が少ないという理由から、待機期間も都市部と比べて短い傾向にあります。

多くの施設が自宅で介護を受けるかたへのサービスも提供

介護保険施設の多くは、要介護認定を受け自宅で介護を受けている方に対しての訪問サービスも提供しています。買い物や掃除の他、食事や入浴など日常生活全般をサポートしてくれますので、入所だけでなく訪問介護も検討してみると良いでしょう。

民間運営の有料老人ホームとは異なる

介護保険施設は、民間が運営している有料老人ホームとは異なり、費用も決められていますので利用料に大差がないことがメリットです。民間の場合は、施設によりサービス内容や費用に大きな差がありますので、情報収集を十分に行うことが重要となります。

目的ごとに異なる3種類の介護保険施設


介護保険施設と一口に言っても様々な施設がありますので、どの施設を利用したらよいのか迷う方も多いのではないでしょうか?

介護保険施設には、介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護療養医療施設の3種類があり、それぞれ目的が異なります。介護老人福祉施設は特別養護老人ホームを指し、常時介護を必要とし在宅での生活が困難な寝たきりや認知症の高齢者の介護を目的としています。介護老人保健施設は、リハビリテーションを中心として限定的な医療を行うことを目的としています。また、介護療養型医療施設は、長期に療養が必要な高齢者の医療を目的としています。

これらの介護保険施設の費用は、介護保険で賄われる部分と自己負担分があり、上限はあるものの限度額を超えた分は、超過分が給付されるようになっています。

生活介護中心の特別養護老人ホーム

よく耳にすることが多い介護保険施設として、特別養護老人ホームがあります。この施設は通称「特養」と呼ばれており、入所には条件が設けられています。その条件は、要介護認定3以上で、高度な医療ケアを必要としない方が対象となりますので、寝たきりや認知症の高齢者の入所が中心となっているのが特徴です。サービスの内容は、食事をはじめ排泄、入浴などの日常生活の介護に加え、機能訓練なども行っています。

申込みは希望する施設に相談するようになりますが、どこの地域でも希望者が多く、順番待ちで何年も待っているという方も少なくありません。

リハビリ中心の介護老人保健施設


何らかの部分が機能的に衰えている場合には、リハビリが行なわれることが一般的ですが、高齢者のリハビリテーションを中心に行なっているのが介護老人保健施設です。この施設は、文字通り高齢者の機能訓練を目的としており、慢性的な症状を抱えている方を対象にサービスを提供しているのが特徴で、要介護認定や自宅へ帰ることを目的としています。一般的に「老健」と呼ばれ、入所申込み時にリハビリの必要性及び持病の程度などを判定し、入所した後でも、3ヶ月毎に入所を継続するかどうかの検討がされるようになっています。

長期入院療養が中心の介護療養型医療施設

介護保険施設の中でも、介護療養型医療施設は長期入院療養が必要な高齢者を対象としているのが特徴です。長期にわたって医療を受ける必要がある高齢者が対象で、医療の比重が高くなっていますので利用者の負担も高くなるのが一般的となっており、療養病床などで介護保険が適用される場合に入所します。この介護施設に入所する目的の一つは要介護認定を受けることにあり、法律改正によって廃止の予定でしたが、その後廃止が延長され現在では新しい施設へ転換する方向で進められています。

介護保険施設の入所選びのポイント

上記で説明したように、介護保険施設は目的に応じて3種類に分かれています。今の状態でどの施設が最適なのか、専門家でないと分からない点が多々ありますよね?そんな時には、まずお世話になっている医療機関に相談してみると良いでしょう。また、入所には費用の問題も大きなポイントとなりますが、介護保険施設の場合は民間の施設とは違い、費用が決められおり大きな差がありませんので、費用の面ではそれ程心配する必要はないと考えられます。

施設を選ぶ場合には、施設の場所も大きなポイントです。あまり遠方では通所が大変になりますので、施設の場所や立地、環境などのチェックも欠かせない点です。その他にも幾つかありますので紹介します。

無料の資料請求をする

介護保険施設は、目的に応じて様々なサービスを提供しています。一定の決まりはあるものの、施設によってサービス内容には違いがありますので、入所を検討する場合は、複数の施設の資料を請求して比較してみることがおすすめです。

それぞれの特徴を把握して、サービス内容や環境などを十分に検討してから納得のいくサービスが受けられる施設を探しましょう。無料で資料を提供しているところが多数ありますので、地域にある介護保険施設に問い合わせてみると良いでしょう。

施設へ直接相談へ行く


施設を選ぶ際に必須と言えるのが、施設へ直接相談に行ってみることです。入所前に見学を兼ねてサービス内容や費用を確認することができますし、施設の環境やスタッフの様子なども直にチェックできますので、納得して選ぶことが可能となります。

実際に見学してみると雰囲気が全く違っていたということもありますので、バンフレットだけで選ぶことは決して行わないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?自宅での介護が困難になった場合には、介護保険施設への入所や利用も検討してみることも必要となります。受けられるサービスは、要介護認定を受けた場合に利用できるサービスですので、認定を受けていない時には役所などに要介護認定について相談してみるのがおすすめです。

家族だけで介護を頑張らずに、様々な方に相談に乗ってもらいながら、介護を受ける方にとってもする方にとっても無理にならない方法を検討することが大切です。

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