相続関係説明図の書き方と注意点

遺産相続に関わる手続きを行っていますと、今まで知らなかったものを必要とする場合があります。相続関係説明図は、日常生活では使用する機会がないことから、どのようなものであるかもよく分からないケースがあります。しかし相続の各種手続きに大切な役割を果たす相続関係説明図は、一体どのようにして作成するのでしょう。今回は書き方や注意点と合わせて、相続関係説明図について詳しく紹介します。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

相続関係説明図とは?


相続関係説明図は、戸籍謄本などの原本還付を受けるために法務局へ提出する書類のことを指します。文字通り相続関係があることを証明することが必要な書類で、図式化することでより分かりやすく見やすくなります。一体どのような内容なのでしょうか。

自分一人でつくることは可能?

パソコン操作が苦手な方が行いますと多少時間が掛かるかもしれませんが、使いやすい無料ソフトなども多数ダウンロードできるようになっています。また周囲にパソコン操作が得意な方がいないので、自分一人での作成に不安を感じる方は、専門業者などに任せることもできます。その際費用は掛かりますが、その分精神的な負担やプレッシャーから解放されます。

手書きで作成?

手書きでの作成は基本的に認められていない相続関係説明図は、下書きの時点では手書きで作成して、まとめてパソコンに入力する作業方法も選択できます。最終的にきちんとしたものが完成されていれば良いので、自分が好きな方法でつくれます。

相続関係説明図の必要性

相続関係説明図はどうして必要なのでしょう。まず亡くなった方の相続人を明らかにして、本当に相続関係が確立されているのかを図で表現することで、より一層見やすくなります。文字だけでは分かりにくい場合も、図で表されることで一度見ただけで判断できます。また戸籍の原本という大切な書類の返還は、相続関係説明図によって実現されます。

相続人が多いほど有効

核家族化が進む現代ですが、少し年齢を重ねた世代になりますと、兄弟や姉妹が多くその子供たちが多いので孫も多い…というように、相続人となる人物が数多く存在しています。そのような時ほど図になっている相続関係説明図が役立ちます。どうしても必要なものではありませんが、情報をまとめる作業としては一度作ってみても損は無いかもしれません。

相続関係説明図の書き方

では実際に相続関係説明図を書く場合には、どのような流れで進めるのが良いのでしょう。

妻と子3人の場合の例

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実際に妻と子供3人での相続関係説明図を作成してみましょう。

被相続人(亡くなった方)についての記載事項

まず被相続人の最後の住所と最後の本籍、登記簿上の住所を記載します。その下に被相続人の氏名を記載して、出生と死亡の日にちを紹介します。

相続人の記載事項

被相続人の下に配偶者の氏名と出生の日にちを記載します。この際この二人が夫婦であることを示すように、二重線で双方の氏名を結びます。

相続人は、続柄、氏名、生年月日を記載

子供三人分の出生日と住所と氏名を記載します。長男から年齢順に縦に並べます。最後に夫婦の二重線から線を引いて、兄弟それぞれが夫婦の子供であるということを示して完成です。

相続する相続人と相続しない相続人

遺産を相続する相続人には(相続)、相続しない相続人には(分割)と記入します。この例ですと、三男だけが分割と記載されていますので相続はしないということが良く分かります。

相続関係説明図の作り方

相続関係説明図を実際につくる際には、どのようにすると良いのでしょう。

基本はパソコンで作成

パソコンでの作成が基本の相続関係説明図ですが、下書きとして手書きで用意をしてから入力作業のみをまとめて行うこともできます。時間が掛かる大変な作業というイメージがありますが特に下書きをしておきますと短時間で済みます。

作成した経験がある人に話を聞いてシミュレーション

あまり周囲で相続関係説明図をつくった経験を持つ方はいないかもしれませんが、どんな工夫をして作ったのかを教えてもらうだけでも大きく異なります。実際につくってみて上手くいかない時だけ相談することもできますので、とにかく初めて取り組んでみるのがおすすめです。

事前に準備しておくべきもの

早めに用意しておくと安心なものは、亡くなった人の戸籍謄本や亡くなった人の住民票、相続人の戸籍謄本や相続人の住民票です。しかしあまり早く準備しすぎてしまいますと期限が切れて無効になってしまうことがありますので、相続関係説明図を作成していてある程度完成した段階で各種書類を取り寄せましょう。

相続関係説明図のサンプル

相続関係説明図にはサンプルがあります。サンプルがありますとどのようなものか理解できない方でも、実物に近いものを見ることでイメージが湧きます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

法務局のページをご参照ください。

相続関係説明図のサンプル

法務局のサイトには、初めてでも簡単に作成できる相続関係説明図のサンプルが公開されています。言葉での説明よりも分かりやすく、基本的なパソコン操作のみで入力可能です。

パソコンに詳しい人に手伝ってもらう


それほど難しい知識が必要なわけではありませんが、ある程度基本的な操作ができても大切な書類を作成するという精神的負担は大きいでしょう。身近にパソコン操作が詳しい方がいる場合には、サポートや援助を頼んでつくるのもおすすめです。

家族や親戚と協力して作成

家族や親戚にもパソコンに慣れている方はいるはずです。慣れない方が時間を掛けて行うよりも、できる方が短時間で済ませたほうが効率良く完成します。周りに協力を求める声掛けを行ってみてはいかがでしょうか。

相続関係説明図に関する質問

相続関係説明図に関する質問を紹介していきますので、相続関係説明図について疑問を持った方は、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

相続関係説明図は手書きでは駄目?

パソコンが苦手な方や現在故障中などの理由で、パソコンでの作成が難しい場合は、手書きでも問題ないようです。しかし現在は多くの方がパソコンで作成した書類を持参します。急な対応策として、手書きでも可能であることを認識しておきましょう。

離婚している場合の相続関係説明図の書き方は?

離婚した前妻を結ぶ二重線に×印を付け「平成○年○月○日協議離婚」のように記載します。

養子がいる場合にも記載?

養子がいる場合には、実子と同じようにして記載を行います。どの場合も養子の所に養子縁組をした年月日を記載します。また養親ごとに縁組みの日が異なる場合は、双方から線を引っ張ってきてそれぞれに養子縁組した年月日を記載します。用紙にも相続の権利があり、血のつながりがなくても親子や兄弟姉妹であることは確かです。忘れずに必ず記載しましょう。

どうしても自力での作成が難しい場合は?

パソコンでも手書きでも自分では上手くできない場合は、弁護士などに依頼して相続関係説明図を作成することができます。しかし信頼できる会社の利用がおすすめで、住所や氏名など細かな個人情報を公にして作成してもらうことになります。依頼先の選び方にも注意必要です。また有料であることも合わせて覚えておきましょう。

だいたいサンプルや見本の通りなら良い?

どうしてもこのように書く…という決まりがない相続関係説明図は、それほど難しく考える必要はありません。しかし氏名や住所、生年月日などの個人の情報はしっかり記入する必要があります。決まった形式はありませんので、色々な資料を参考にしながら作成すると良いでしょう。

遺産相続の際に役立つ豆知識


遺産相続は身内に不幸が突然降りかかることもあり、いつどのような状況で自分が当事者になるか予測はできません。例えば病気療養が長い家族がいる場合には別ですが、いざという時にも慌てない遺産相続の豆知識が求められます。一体どのようなことを知っておくと役立つのでしょう。

ドラマや映画のようなケンカはある?

遺産でケンカになる家族や親戚同士の激しく言い争うシーンは、映画やドラマのできごとと思っているかもしれませんが、現実にもしっかり起こっています。実際には映画やドラマ以上にひどい言葉で相手を罵倒するようなケースもあり、お金が絡むことで今までの不満を爆発させてしまうような方もいます。特に今まで大人しかったかたなど、普段とは違う本性を出してしまう方もいて、修復しにくい状況にまで発展してしまうようです。そのようなトラブルをできる限り回避して、円滑な話し合いを行うのが理想的でしょう。

遺産の金額が少ない方がケンカになる?

多くの遺産を奪い合うイメージが強い遺産相続の争いですが、実際には少ない金額を取り合うケースが多いようです。しかし金額や不動産件数の数に関係無く、どのような形で揉めごとに発展するのか想像は付きません。思いがけないことを長年恨んでいて、遺産相続の話に結び付けてくるような方もいます。話し合いの際に自分の意見を言うことは大切ですが、感情的にならないように気を付けましょう。また感情的になりそうな人が近くにいる場合には、フォローを入れるような話し合いしながら円滑に進めることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。今まで相続関係説明図という言葉自体も聞いたことがなかった方も多いのではないでしょうか。必ず使う重要性が高い書類ではありませんが、自分の先祖について理解できると共に、図で表されていることで短い時間に情報を得ることが可能です。必要な時にすぐに作れると便利な相続関係説明図の作成に関心がある方は、この記事を参考に作成してみてはいかがでしょうか。

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