自衛官の退職金はどれくらい?若年給付金とは?

国のために働く自衛官の退職金は大きな金額が給付されるイメージですが、実際にはどうなのでしょう。また定年退職後の生活を支える若年給付金という制度がありますが、一体どのような給付内容になっているのか知っているようであまり知られていません。今回は自衛官の退職金について詳しく紹介しますので、是非参考にしてください。

自衛隊の退職金はどのようにして決まる?


自衛隊の退職金は次のように計算されます。退職金=(退職日の給料月額×支給率)+調整額と計算できるので、退職時点での階級や月給が大きく関わります。また支給率は勤続年数の長さによって変わります。

退職日の給料月額について

自衛官は階級によって給料が大きく異なります。1曹や曹長、1尉や三佐、二佐などの階級があり、少なくとも30万以上の月額給料があります。

支給率について

支給率は次のようになっています。勤続する年数が長くなるごとに支給率も大きくなります。

勤続年数 支給率
25年 34.6倍
26年 36.1倍
27年 37.7倍
28年 39.2倍
29年 40.8倍
30年 42.4倍
31年 44倍
32年 45倍
33年 47.1倍
34年 49.7倍
35年 49.59倍

自衛官の定年退職は一般的なサラリーマンよりも短く、階級に関わらず50代で定年退職することになります。そのまま老後生活を始めるには早すぎる年齢ですので、再就職をして働く方がほとんどです。

自衛隊の退職金は高額?


国のために働く自衛隊の場合、過酷な仕事や危険な目に遭遇する可能性も高く、階級によっては肉体的にも精神的にも大変な仕事をする可能性があります。そのようなことを考えますと、退職金が高額であることは不自然ではなく、就業期間中の頑張りが評価されたことになります。

大金を手に入れた時の退職金活用法

今までの月給とは比べ物にならないくらいの大きな金額を手に入れることができる退職金は、大きな気持ちになって散財してしまう危険性もあります。そうではなく、例えば住宅ローンの完済など借金返済にあてて負担を軽くするなどを検討しましょう。また株式投資や資産運用に利用する方もいますが、全額を投資するのは危険ですので一部の金額で楽しむ程度に抑えましょう。

実際に計算してみよう

では実際にどのような方法で計算するのでしょう。具体的に数字を当てはめて計算してみますと、給付される退職金の金額が明らかになります。

一体いくらになる?自衛官の退職金

階級が二佐で月額給料が約50万円といわれています。勤続年数が33年調整額が100万円の場合、退職金は月給に支給率を掛け算して、調整額を加えた金額です。

退職金=(50万×47.1)+100万円=24,550,000円

となります。
階級が二佐で勤続年数が33年、調整額が100万円の場合、退職金は2,455万円となります。

階級や勤続年数によって変わる自衛隊の退職金

自衛隊の退職金は、階級や勤続年数を用いて計算されることから、個人によって金額が異なります。しかし長く働いた方や出世に成功して着実に功績を重ねた方は、退職金で高く評価されます。

早めに自分の退職金を計算してみよう

自分の退職金を早く理解しておきますと、その後の生活の基盤となる収入源の構築ができるのでおすすめです。計算方法はそれほど難しくありませんので、自分で計算をしてある程度の金額を理解してみるとよいでしょう。

自衛隊の若年給付金とは?

若年給付金は、若年定期退職者給付金が正式名称です。多くの一般企業や自衛官以外の公務員は60歳が定年となっていますが、自衛官の場合は50代で定年退職になります。本来もらえるべき月給をカバーするのが若年給付金です。

いつ給付される?

若年給付金は年に2回給付されます。10月から3月に退職した方は4月に給付されます。4月から9月に退職した方は10月に支給されます。この給付が1回目となります。2回目の給付は退職から2年経過した翌々年の8月になります。2回に分けられるのが主流ですが、1回で受け取りたい場合は、退職した翌々年の8月に受け取ることもできます。

いくらぐらいもらえる?

退職時の階級や月給が関わる若年給付金は、もらえるはずだった給与を給付金と言う形で支給するものなので、それほど大きな金額にはなりません。しかし再就職をする方が多いことから、再就職先からの給与と若年給付金を合わせて生活することになります。

若年給付金に確定申告は必要?

1回目の若年給付金は源泉徴収された金額が振込されますので、確定申告を心配する必要はありません。しかし2回目の若年給付金は、一時所得の扱いになりますので確定申告をする必要がありますので、忘れずに行いましょう。

若年給付金のメリット

定年退職が早い自衛隊をサポートする若年給付金のメリットは、再就職をすることが多い自衛隊退職後の生活を少しでも豊かにできる安心感があります。場合によってはすぐに再就職先を見つけられない時もあることから、若年給付金の存在は大きな心の支えとなります。

自衛隊の平均退職金は?

自分の頑張りを評価されることになる退職金ですが、自衛隊の平均退職金はどのくらいの金額なのでしょう。

退職金の平均額を理解しよう

職業によって異なる退職金ですが、自衛隊は約2,200万円で国家公務員は約2,300万円、民間企業は約1,600万円といわれています。勤続年数や階級などのよって異なる自衛隊の退職金ですが、民間企業に比べて金額が大きいことが良く分かります。

退職金だけを頼った生活を回避するコツ

大きな金額が手に入る退職金ですが、他の職業よりも定年が早い自衛官の場合は、再就職についてもより真剣に考える必要があります。収入を増やすことと同時にお金の使い方についても気を配る必要があります。若い時から無駄遣いをしないようにするなど、日々の暮らし方にも注意しましょう。

どうしても大金が…退職金を前借りできますか?

大きな金額が欲しい場合、会社に借金をするケースはあるようですが、退職金を前借りすることは難しいようです。これは自衛隊に限らずその他の公務員や一般企業でも同じです。どうしてもお金が必要な場合は、共済組合からお金を借りることができます。いずれもらう退職金ですが、早めにもらうことはできません。覚えておくと良いでしょう。

自衛隊の退職金は依願退職でももらえる?

退職金は定年時にもらうというイメージがありますが、中には自衛隊を途中で辞める依願退職の場合もあります。この場合、退職金はもらえるのでしょうか?

依願退職時の退職金

定年退職を待たずにやめる方もいる自衛隊ですが、在職期間中の階級や月給を用いて計算して退職金を受け取ることができます。定年退職をする方に比べますと、当然ですが在職期間が短いので、その分支給される金額も少なくなります。しかし退職金が高待遇である自衛隊は、中途退職でも大きな金額になります。しかし定年退職に比べますと計算上の倍率の数字も異なりますので、念のため覚えておくと良いでしょう。

退職金を少しでも沢山もらうためには…

計算式に勤続年数や階級が関わる自衛隊の退職金は、少しでも金額を増やすためには当然ですが長く勤め続けることに加え、順調に階級を重ねることが大切です。しかし出世にばかりこだわるような就業スタイルや、健康を害してまで勤続年数を長くさせようと無理をして努める必要はありません。どうしても自分の仕事として続けるのが難しい場合には、他の働き方を考えるのも一つの方法です。

自衛隊の再就職先ってどんな?

自衛隊で働いた人が再就職をする場合、定年退職の時には50代となっています。その年齢からの再就職先探しは大変かもしれませんが、一体どのような働き方ができるのでしょう。

現役時代の経験や資格を活かす


自衛隊に所属している間には、様々な経験を積み重ねています。中には資格を取得しているケースもありますので、その分野で活躍できるように自分にあった就業先を決める方が多いようです。年齢は定年退職者の場合は50代となりますが、まだ現役世代として社会に貢献できる年代ですので、諦めずに働く場所を探すと良いでしょう。

給与面は自衛隊の頃より減少

再就職先では、高待遇である自衛隊の時の収入を維持することが難しいかもしれませんが、今までとは違う働き方ができる可能性や、知り合う機会がなかった人と交流できるようになります。人生を潤すものは収入だけではありませんので、新しい働き方を見つけるがおすすめです。

若年給付金が活用される

再就職をしても収入が今までの金額を維持できないケースがありますが、若年給付金はそのような時に生活を潤す存在として頼りになります。若年給付金だけを頼りにせず、自分で仕事をしながら足りない分を給付金でサポートする生活は、心身共に健康に過ごせる生活を実現します。

新たな分野に挑戦する人もいます

取得した資格や自衛隊での経験を活かして再就職先を探す方がいますが、中には全く異なる分野に挑戦する方もいます。例えば営業職や料理の世界にチャレンジしてみるなど、第二の人生を謳歌する方もいます。自衛隊の時のような過酷さはありませんが、中には自分より若い上司や先輩に囲まれて仕事をすることに疲れてしまう方もいます。無理をせず自分が求められていることを頑張ってできる環境で働くのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。自衛隊の方にとって過酷な就労状況を評価される退職金は、どのくらいの金額を手に入れることができるのか、知っておくことは決して無駄ではありません。また定年退職が早い自衛隊では、階級や月給に合わせて若年給付金が支給されます。定年退職が近い自衛隊の方だけでなく、自衛隊の退職金や若年給付金について興味がある方は、是非この機会に詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

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