退職金は平均いくらもえる?勤続年数別での平均価格を紹介!

勤め先に様々な形で貢献したことを報酬で表す退職金は、定年退職後に老後の楽しみに使う方や住宅ローンの返済に充てるなど様々です。若い時にはあまり考えなかった退職金について、年齢を重ねることで気になり始めた方がいる一方で、就職先を決める段階で退職金制度について充実している企業を選ぶ学生がいるなど様々です。今回は平均してどのくらいの金額の退職金がもらえるのかなど、知っているようで知らない内容について紹介します。

退職金に関して


定年退職をしたら退職金を使って世界一周旅行…などと夢を持って頑張って働いている方も沢山いますが、定年退職でなく、途中で退職する方でも貰える可能性がある退職金です。では、働くすべての人がもらえるのでしょうか。詳しく紹介しますので是非参考にしてください。

そもそも貰えるかをチェック

現在の勤務先を退職した場合、退職金を貰えるのか知っている方がどれくらいいるでしょう。求人票を見て就職先を探していた学生時代には、退職金よりも月収や賞与の金額ばかり気にしていて、福利厚生などの項目には正直注目していないこともあります。チェック方法として一番早いのは、会社の人事部などに退職金制度について問い合わせるのが確実ですが、勇気がいる行動であることは確かです。もう一つ良い方法は、会社の就業規則などが記載されているガイドブックのようなものがある場合には、退職金に関する記載がされています。自分が取り組みやすい方法で確認してみましょう。

退職金の算出方法は企業により異なる


退職金の算出方法は全ての企業が同じではなく、企業ごとに異なります。単純に勤続年数のみで計算して退職金を算出する企業がある一方で、学歴や在職中の貢献度など様々な項目を考慮して算出する場合もあります。また中小企業や個人経営の会社の中には、退職金共済制度を導入していて、企業側が積立していた保険料によって退職金が設けられるなど様々です。更には退職金自体がもらえない企業も珍しくなく、退職金で借金の穴埋めをしようと考え、退職金頼りの散財するような生活はあまり好ましくありません。

退職金制度導入企業は減っている

昔のように、老後の心配がなくなるくらい大きな金額の退職金を貰って定年退職をする…という方はごく一部になり、現在は退職金制度を導入する企業は減少傾向にあるようです。厚生労働省調べによりますと、退職金制度導入率は平成15年には86.7%の企業が退職金制度を導入していましたが、平成20年には少し減少して85.3%、さらにその5年後の平成25年:75.5%と、10年間で10%以上減少していることが分かります。貰えることが当たり前と思っていた退職金ですが、自分が本当にもらえる立場であるかを確認すると共に、もらえる場合には一体いくらぐらい手にすることができるのかしっかり調べる方が安心です。

退職金は平均でいくらもらえる?

では、退職金の一般的な平均金額はどのくらいなのでしょう。現時点の自分や未来の自分を想定して、該当する箇所の金額を目安と考えると分かりやすいでしょう。下記は、東京都産業労働局調べの「中小企業の賃金・退職金事情調査」を参照したデータの数値となります。

高卒の場合の退職金平均

■自己都合での退職
勤続年数10年、自己都合での退職 平均退職金:897千円
勤続年数20年、自己都合での退職 平均退職金:1714千円
勤続年数30年、自己都合での退職 平均退職金:2904千円
定年、自己都合での退職 平均退職金:4326千円

■会社都合での退職
勤続年数10年、会社都合での退職 平均退職金:1166千円
勤続年数20年、会社都合での退職 平均退職金:2168千円
勤続年数30年、会社都合での退職 平均退職金:3452千円
定年、会社都合での退職 平均退職金:5014千円

高校を卒業してすぐに就職した方が自己都合で退職した場合の平均的な退職金です。勤続年数10年で自己都合での退職の場合、平均退職金は897千円となります。勤続年数20年で自己都合での退職の場合、平均退職金は1,714千円となります。勤続年数30年で自己都合での退職の場合、平均退職金は2,904千円となります。定年で自己都合での退職の場合、平均退職金は4,326千円となります。当然ですが、勤続年数が長くなるほど退職金が高くなります。

一方の会社都合での退職ではどのくらいの平均になるでしょう。自分の都合ではなく会社の都合となりますので、同じ勤続年数でも自己都合よりは若干高めの平均額となっています。勤続年数10年で会社都合での退職の場合、平均退職金は1,166千円となります。勤続年数20年で会社都合での退職の場合、平均退職金は2,168千円となります。勤続年数30年で会社都合での退職の場合、平均退職金は3,452千円となります。定年、会社都合での退職の場合、平均退職金は5,014千円となります。

大卒の場合の退職金平均

■自己都合での退職
勤続年数10年、自己都合での退職 平均退職金:966千円
勤続年数20年、自己都合での退職 平均退職金:1905千円
勤続年数30年、自己都合での退職 平均退職金:3319千円
定年、自己都合での退職 平均退職金:4950千円

■会社都合での退職
勤続年数10年、会社都合での退職 平均退職金:1359千円
勤続年数20年、会社都合での退職 平均退職金:2515千円
勤続年数30年、会社都合での退職 平均退職金:4103千円
定年、会社都合での退職 平均退職金:5886千円

高校を卒業した後で大学に進学した方など、最終学歴が大卒の方の場合には退職金に変化があるのでしょうか。長い期間専門的な勉強をして就職しているということもあり、企業側からの期待も大きく、それに答える実色がある人物である可能性が高いのが大卒者です。勤続年数10年で自己都合での退職の場合、平均退職金は966千円となります。勤続年数20年で自己都合での退職の場合、平均退職金は1,905千円となります。勤続年数30年で自己都合での退職の場合、平均退職金は3,319千円となります。定年で自己都合での退職の場合、平均退職金は4,950千円となります。

大卒者でも会社の都合で退職することは十分あり得ます。そのような場合の退職金はどのようになっているのでしょう。勤続年数10年で会社都合での退職の場合、平均退職金は1,359千円となります。勤続年数20年で会社都合での退職の場合、平均退職金は2,515千円となります。勤続年数30年で会社都合での退職の場合、平均退職金は4,103千円となります。定年で会社都合での退職の場合、平均退職金は5,886千円となります。

大卒と中卒でどれだけの差がある?

学歴が大きく関わる退職金ですが、大卒者と中卒者ではどのくらいの差があるのでしょう。中卒者ということは、皆が学生時期に既に仕事をしていたことになりますので、その分早く社会人として独立していることになります。仮に四年制大学を22歳で卒業してから就職しますと、中卒者との差が既に7年あります。しかしこれは社会人の経験の差ですので、退職金の差ではありません。後から社会人になっても、やはり大卒者への待遇は高い傾向にあります。高卒と大卒でも100万円から1,000万円近い差がある退職金は、中卒と大卒の差がそれ以上であることは確実です。しかし勤続年数のみで退職金を算出する企業だった場合、中卒者がずっと同じ企業で勤めていたと考えますと、大卒者よりも高い退職金を貰える可能性は十分あります。

勤続年数10年と定年でどれだけの差がある?

勤続年数が10年の方と定年退職の方ではどれくらいの差があるのでしょう。高卒で自己都合の場合を例に挙げて比べてみます。高卒の方が勤続10年で自己都合によって退職した場合、平均退職金は897千円です。一方の高卒の方が定年で自己都合によって退職した場合、平均退職金は4,326千円となっています。よって,4326千円から897千円を差し引きますと、勤続10年の方と定年退職の方では、3,429千円の差があることが分かります。このことから退職金は、長く同じ企業に勤めた方にとっては、とても手厚い待遇になることが証明されます。

貰った退職金を賢く利用するポイント

沢山もらったからと言って、後先考えずに使ってしまうのは危険です。場合によっては見たこともない金額が一度に手に入る可能性もある退職金は、どのように活用すると良いのでしょう。

起業する

勤続10年や20年などで区切りと考え、長く勤めた会社を退職して独立や起業を考える方は少なくありません。柔軟な働き方が認められるようになったことに加え、インターネットが普及したことなど、様々な条件が重なって起業や独立がしやすい世の中になっています。もちろん男性だけでなく女性も同じで、自分の生活を大きく変えない状態で働きながらプライベートを充実させるなどと言う考えの方が増えています。そのためにはまとまった金額の資金が必要になり、退職金を活用して雇われる側ではなく雇う側のオーナーになる選択ができます。

住宅ローンの返済


定年退職をした方に多く見られる例で、現役で働いていた時のようにローンに追われる生活ではなく、退職金を使って一度リセットする方が増えています。退職金を充てにして住宅ローンを組むのは良くありませんが、最近では35年の返済期間が多い住宅ローンは、多くの方が老後生活中にも住宅ローンを支払う計算で、一戸建てやマンションを購入しています。まとまった退職金が手に入った場合は、真っ先に住宅ローンの繰り上げ返済や完済を検討して、借金返済で苦しむことがないように対策しましょう。

コンパクトでシンプルな生活にする

これも定年退職をした方に多い老前整理の一つですが、例えば一戸建てからマンションに引っ越して住まいをコンパクトにするほか、車を手放して維持費を削減する、リフォームをして子供中心の生活ではなく夫婦が使いやすい住まいにするなど、このような場合にも退職金が役立ちます。貯蓄に全て回して老後の蓄えにする…という考えも良いでしょう。しかし、ここで一度生活を見直すという時間が設けられるのも、定年退職によって余裕が生まれたからかもしれません。

資産運用や投資に挑戦する

これは若い方でも定年退職をした方でも可能な退職金の使い方です。しかし全額資産運用や投資に使うのは危険性が高いので、一部の金額を利用して楽しむのがおすすめです。せっかく自分の頑張りを評価されてもらった退職金を無駄に使用するのではなく、その後の生活を豊かにするために資産を増やすことが目的です。最近では気軽に始められる投資や資産運用の商品が増えていて、セミナーや勉強会などを開催する証券会社も増えています。男女年齢を問わず始められる資産運用や投資は、経済状況など世の中への関心が高まるメリットもありますのでおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。退職金について詳しくなったのではないでしょうか。沢山の金額を貰える方がいる一方で、全くもらえない可能性がある方もいる退職金は、少額でも自分で少しずつ貯蓄をするなどして対策できます。自ら退職金をつくり出すことで将来への不安がなくなりますので、是非試してみてはいかがでしょうか。

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