埋葬とは?埋葬について知っておくべきこと

人が亡くなった時に使用する言葉や用語には聞き慣れないものが多いですが、その中でも埋葬という言葉について、あまり深く考えたことがある方は少ないかもしれません。知っているようで実はあまり知らない埋葬とは、どのような意味が込められているのでしょう。今回は埋葬について詳しく紹介しますので、是非今後の参考にして下さい。

埋葬とは?


埋葬とは文字通り火葬をした遺体から遺骨を取り出して、骨壺に納めたその骨壺を墓石や納骨堂に埋める作業を指します。また遺体をそのまま土に埋める土葬も埋葬することと同じです。しかし法律で定められていることから、好きな場所に埋めても良いということではなく、お墓として認められた敷地に限って埋葬して良いとされています。

土葬をすることは不可能?

日本ではほとんどのケースで火葬をされて埋葬されることが多いですが、ほんのわずかな確率で土葬されて埋葬されることがあります。しかしこの場合には、土葬を希望する市町村での許可を得たうえで、土葬を希望する墓地などの許可を得る必要があり、火葬された遺骨を埋葬する場合とは大きく変わります。

土葬より火葬が多い日本の埋葬方法のルーツ

領土が狭い日本の場合、多くの方が土葬ではなく火葬をするようになったのが、遺体のまま土に埋める土葬では火葬をして埋葬する時よりも広い敷地が必要になります。狭い墓地でも埋葬できる火葬が主流となったのは、国土の広さも大きく関係しているようです。

埋葬や納骨の期限は?

では実際に埋葬や納骨をする場合、どの位の期日で執り行われているのでしょう。特別なルールや決まりが設けられていない埋葬ですが、亡くなって四十九日目までは自宅の祭壇で安置するケースが多く、その後お墓に埋葬されるのが一般的です。しかし実際は埋葬の期日に決まりはないので、気持ちの整理がつかない遺された家族が、埋葬や納骨の日取りを決められない場合もあるようです。

長期間の自宅安置には注意を

埋葬をして納骨を済ませてしまいますと、なんとなく故人と遠く離れてしまうという感覚がある方も多い遺された家族の気持ちも分かりますが、あまりにも長期間安置しておきますと、火葬済みの遺骨が液状化する可能性があるとされています。場合によっては1年ぐらい自宅に遺骨を置いたままにしておく方もいますが、一般的な四十九日を過ぎたあたりで一度気持ちを整理する時間を設けて、適切な方法で埋葬することを検討することをおすすめします。

お墓を新たに設けた場合には…

早く埋葬をして納骨を済ませたいと考えた場合でも、自分の一存では思うように進まないケースがあります。それはお墓を新たに設けた場合で、申し込みや契約を済ませてから完成するまでに、3か月程度必要とされています。このような場合には、四十九日法要を先に済ませてしまい、一周忌や初盆などの節目に埋葬や納骨を計画するケースもあるようです。

埋葬できる場所は?

それでは埋葬ができる場所はどこなのでしょう。いくら庭が広い方や故人と離れずに過ごしたい方でも、決められた場所以外での埋葬は禁止されています。

墓地のみ埋葬できる

埋葬が許されているのは、お寺にある墓地や民間で経営されている霊園、都道府県や市町村が経営する公営の霊園、永代供養などに適した納骨堂があります。どの施設でも法律で埋葬を認められていることが条件で、無許可で霊園であると言って運営をして埋葬をするような業者は、死体遺棄の行為とみなされて法律違反となります。

市町村の許可がいる

埋葬をする場所が決まって、その墓地や霊園が認められた適切な場所であっても、すぐに埋葬してもらうことはできません。埋葬をする場合には、火葬許可証や埋葬許可証が必要になります。自治体によっては火葬許可証と埋葬許可証が同じになっている場合がありますので、そのような場合には1通の書類を提出するのみですが、別紙の時は火葬許可証に合わせて埋葬許可証が必要になります。

健康保険に加入していると埋葬料を受けられる


故人が国民健康保険ではなく健康保険に加入していた場合には、申請手続きをすることで埋葬料という形でサポートが受けられます。知っているのと知らないのでは大きな差があり、様々な出費がかさむ時期であるからこそ、金銭的な援助を受けられるのは負担が軽減されるはずです。どのような内容なのか紹介します。

埋葬料ってどんなもの?

支給申請書を提出することで上限50,000円まで実費精算される埋葬料は、掛かった費用が50,000円以下だった場合にはその分の金額が支払われ、50,000円以上だった場合には上限額の50,000円が支給されます。申請期間は2年間ですので、葬儀や法事で忙しくて忘れていた方や余裕を持って手続きができなかった方でも、時を経てから申請できるので安心です。また申請の開始年月日は、死亡した日からになります。

埋葬料の申請に必要なもの

埋葬料を申請する用紙がダウンロードできる加入先もあるようですが、保険者の窓口にと合わせをして、書類を入手するのがおすすめです。用紙を取り寄せて必要事項を記載するのは勿論ですが、健康保険証や葬儀費用の領収書の他に、被保険者の死亡を証明する住民票や事業所が作成した死亡を認める書類が必要です。書類を記載した時に捺印箇所にすでに印鑑を押していた場合でも、手続きの際には念のため印鑑を持参しますと、訂正箇所が万が一あった場合にも訂正印が押せて二度手間を回避できます。申請に費用は掛かりませんが、住民票の取り寄せには別途費用が求められます。

埋葬料を申請する場所と支給される人物

埋葬料の請求は、故人の勤め先の年金事務所や健康保険組合へ行うのが一般的です。支給されるためには、生計が維持されていたことを証明すると共に埋葬をした人物である必要があります。また故人が勤めていた勤務先での承認を得てから手続きをする場合がありますので、しっかり連絡を取り合ってから手続きを進めましょう。

家族が亡くなった場合でももらえる埋葬料

被保険者本人が亡くなった時だけでなく、被保険者に扶養されている家族が亡くなった場合にも受け取ることができる埋葬料は、保険者が亡くなった時と同じ50,000円を上限として、家族埋葬料が支給されます。複雑な手続きが面倒に感じる方や、手間のわりにあまり支給されないからと言ってもらわない方もいる埋葬料や家族埋葬料ですが、ほんの数万円でも金銭的な援助が受けられ、手続きをするだけでもらえますので、知っていて損がない情報でしょう。

埋葬料の支給があるのは健康保険だけ?

健康保険の加入者やその家族だけでなく、国民健康保険や後期高齢者医療保険に加入されている方、国家公務員共済組合に加入している方でも、各加入先によって金額が異なりますが、支給される仕組みになっています。手続きの方法や支給額はそれぞれで異なりますので、知りたい場合にはそれぞれの該当先へ問い合わせをすると良いでしょう。

お墓以外の埋葬方法

葬儀に対する考え方も様々で個性豊かな方法で故人との別れの時間を設ける時代になっていますが、埋葬も同じようにお墓以外の場所選ぶ方が多くなっています。ここでは、お墓以外の埋葬方法としてどのような選択肢があるのか紹介します。

永代供養墓

永代供養墓と聞くと、身寄りがない方が埋葬される場所としてイメージする方が多いですが、永代供養墓にも様々な供養方法があります。一つ目は一定期間納骨堂に供養する方法で、その後お墓に入り供養するという方法を選択できます。この永代供養には、墓石の管理が難しい方でも、墓を設けた感覚を味わいながら管理の負担が少なく済むのが特徴です。この他には始めから大勢の方の遺骨と一緒に管理される合祀墓というスタイルがあり、ひとつのお墓に入り供養する方法として、一定期間納骨堂に管理される方法よりも安い費用で供養ができます。

散骨


故人が生前から希望をしていることが多い散骨は、狭い場所にしまい込まれたくない考えの方や、海や山が好きで亡くなった時には散骨をして欲しいと遺言する場合や、家族がそう考えて実施するケースがあります。遺骨をパウダー状にする必要があり、一般的な埋葬よりも手間が掛かりますが、最近増えている方法です。しかしお墓の埋葬と同じように、決められた海や山でのみ散骨は許可されていますので、勝手な判断で遺骨を散骨することは許されていませんので注意しましょう。

樹木葬

墓石を墓標とするのではない樹木葬は、花好きな方や自然が好きだった方が生前から場所を探して、既に契約を済ませておくことができる方法です。都心部にもある樹木葬を行う墓地や霊園ですが、郊外の広い敷地に設けられていることが多く、家族が墓参りに足を運ぶ場合に森林浴が楽しめるなどのメリットがあります。

樹木の周りに埋葬する方法

好きな樹木を選んで行うことが多いこの方法は、その樹木が桜の場合は桜葬と呼び、樹木葬の中では人気が高い方法です。普通の樹木葬と同じく、墓参りと花見が一緒にできる桜葬は、一般的な墓参りよりも故人と長く一緒に過ごす時間が設けられます。

手元供養

文字通り手元に遺骨を置いて供養をする方法で、いつでも近くに故人の影を感じられるのがメリットです。遺骨を保管するコンパクトな骨壺やミニサイズの仏壇など、様々なニーズに対応して、オンラインショップなどを中心に多くの商品が販売されています。その他ペンダント型の遺骨入れもあり、肌身離さず故人と一緒に過ごせることで、御守り感覚で用いる方もいます。

まとめ

いかがでしたか。埋葬について詳しくなったのではないでしょうか。葬儀や故人が関わる用語については、普段あまり使用しないこともあり知識を深めることは難しいですが、是非この機会に埋葬について色々と考えてみるのもおすすめです。是非今後に活用してみてはいかがでしょうか。

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