樹木葬とは?特徴や注意点を紹介!

納骨の方法が多様化している現代ですが、樹木葬と言う方法を知っていますか。大切な遺骨を埋葬するためには、故人の生前からの意向や遺族の考えが合致することが大切です。今注目が集まっている樹木葬について紹介しますので、是非参考にして下さい。

目次

樹木葬とは?


亡くなった方の遺骨を埋葬する場合、多くの方が墓石を利用して行われますが、樹木葬の場合には自然の山や霊園の敷地を利用します。樹木がある場所ならどこでも埋葬して良いという自由な感覚ではなく、決められた場所で墓石を用いることなく埋葬することを樹木葬と言います。まだまだ一般的な埋葬方法とは認知されていませんが、生前草花が好きだった故人の考えなどによって選択されるケースが増えています。

樹木葬の3つの特徴

樹木葬には3つの代表的な特徴があります。一体どのような特徴があるのでしょう。

遺骨は自然の中に埋葬(自然葬のひとつ)

樹木葬は墓石を用いた一般的な納骨の仕方とは違い、自然に埋葬ずる自然葬の一つとして考えられています。自然葬と言っても海に散骨するような方法とは異なり、樹木を墓標として埋葬するのが樹木葬です。多くの場合は、骨壺から遺骨を取り出して土に埋める方法を使用していて、まさに自然葬の名のもとに自然にかえる埋葬方法が樹木葬です。散骨の時のように、遺骨をパウダー状に加工する必要がなく、そのままの状態で埋葬するのも梅へ散骨する際との大きな違いです。同じ自然葬でも様々な違があります。

お墓と違い継承者がいらいない

墓石を買い求めて所有してしまいますと、費用的な負担は勿論ですが責任としての精神的な負担が大きくなります。特に兄弟や姉妹の人数が少なくなっている現代では、一人に対する負担が大きいのも現実でしょう。次の代へ継承して墓を守ってもらう必要がありますが、樹木葬は個人でつくる墓ですので、後の代に引き渡すことを考えて心配する必要もありません。もちろん宗教などの信仰に関係無く行える樹木葬は、後継ぎがいない方や遺される家族に負担を掛けたくない場合におすすめです。

費用が高くない


限られた場所で特別な埋葬の仕方である樹木葬は、費用が高くイメージされることが多いですが、墓石を設ける一般的な方法よりも安く仕上がります。墓地の場合は、200万以上かかる場合が多いですが、樹木葬の場合は50万前後が相場となっています。それほど費用を掛けずに埋葬を進めたい場合には、樹木葬を検討するのも一つの方法です。故人に関わる費用に関しては、葬儀費用などで既に大きく出費している場合が多く、墓石に関する予算を計上していた方でも、思うように進められなくなるケースも増えています。そのような時には、低価格で依頼できる樹木葬への関心が高まるようです。

樹木葬の分類は2種類ある

樹木葬と一言で言っても2種類に分類されています。どのような違いがあるのでしょう。

遺骨を個別に埋葬

一つ目は遺骨を個別に埋葬する樹木葬です。他の遺骨とは分けて埋葬することで、墓石での一般的な埋葬の形のように取り扱うことができます。自然と一体化することから里山型と呼ばれることもあり、里山の保全にも貢献できるメリットがあります。主に郊外にある土地が広く設けられる墓地や霊園で取り入れられる方式です。

遺骨を複数人と同じエリアに埋葬

もう一つは同じエリア内に複数人の遺骨を埋葬する形です。複数人一緒に埋葬できることで、他の人と一緒に埋葬されることを望む方に適した方法となります。里山型とは違う公園型と呼ばれることがあり、限られた土地で樹木葬を展開する都市部の墓地や霊園で広く取り入れられています。

樹木葬のメリットとデメリットは?

最近注目されている樹木葬ですが、メリットとデメリットと考えてみますと、どのような点が挙げられるのでしょう。

主なメリット

せっかく樹木葬を行うのであれば、メリットが多い方が選択する可能性が高まります。どのような良さがあって多くの方が導入しているのでしょう。

費用が安い

検討する際に大きく関わる費用面は、樹木葬の場合には墓石を設ける一般的な埋葬よりも安く仕上がります。場合によっては半額以下で全てが整えられることから、家族への負担を考えて生前から検討する方も多くなります。どうしても費用を抑えて行いたい時や予算の都合で上限が決まっている場合などはおすすめです。

お墓の後継ぎなどの心配がいらない

核家族化が進んでいる現代では、後を継いで墓を守るという風習を続けていくことが事実上難しくなっている家族も増えています。また後継ぎがいる場合でも、遺される家族への負担を最小限にしたいと考える方には大きなメリットです。費用に永代供養に関する代金も含まれているプランなども多く、墓に関する負担を気にせず生活できる工夫がされています。

生前から予約できる

生きている間の自分が亡くなってからのことを考える終活と言う言葉が流行しているように、生前から予約をしておけるのが樹木葬です。以前は死について語ることや考えることは不謹慎であると考えられていましたが、現在は早めに身の回りの整理を済ませて、残りの余生を充実させる考え方が主流となっています。現代の墓や死後への考え方に合致しているのが樹木葬で、見学会などを頻繁に行っている墓地や霊園も数多くあります。

ペットや家族以外の人と一緒に埋葬できる


ペットも家族同様と考える方が増えていて、ペットと一緒に埋葬できる場所があることから、樹木葬を考える方が多くなっています。また親しい友人と同じ墓に入りたいと考える方や嫁いだ娘と同じ墓に入りたいなど、個人の考えを尊重した埋葬方法が実現できます。場所によっては家族以外の方との埋葬に対応する墓地などもありますので、親しい友人と一緒の墓に入ることを希望する場合には樹木葬が支持されていて、選択肢が増やせるメリットとなります。

自然に囲まれた場所で眠る故人の墓参りをする家族も森林浴ができる

改めて自然が豊かな場所へ足を運ぶ機会が少ない都心部での生活をしていますと、墓参りを兼ねて緑が溢れる場所に出掛けられることは、とても良いきっかけになります。森林浴をしながら故人と久しぶりに同じ時間を過ごせることは、同じ家族にとっても貴重な時間となります。

主なデメリット

メリットがある一方でデメリットもあります。樹木葬のデメリットとはどのような点なのでしょう。

埋葬場所が限られているため自宅から遠くなることが多い

樹木がある場所ならどこでも埋葬できるわけではない樹木葬の場合、対応している埋葬場所が限られています。自宅近くに埋葬できるのが理想的ですが、場合によっては遠く離れた墓地や霊園など、不便さが生じる可能性があります。樹木を植えることで広大な敷地や自然が溢れる場所に立地された墓地や霊園となっていることも多く、時間を掛けて足を運ぶことにもなりかねません。

一度埋葬すると取り出すことができない

樹木葬は自然葬の一つですので、文字通り自然にかえる埋葬の方法です。一度埋葬してから分骨や墓を移動させるなどのことを希望しても取り出すことはできません。生前から故人が希望していたのでその通りに樹木葬にしたけれど、墓を設けたので遺骨をかえして欲しいなどというトラブルが起きることが実際にあるようですが、樹木葬の場合には対応が難しくなります。実際に行う場合には、事前によく内容を確かめてから決断すると良いでしょう。

親族にもしっかり理解を得る必要があります

故人が生前から希望していたことを訴えても理解されないことが多い樹木葬は、まだ一般的な考え方となっていません。万が一生前から準備をする場合には、その時点で家族だけでなく親戚関係にも周知してもらって理解を得る必要があります。

近しい身内とだけ話し合っていても、その後トラブルとなって負担を掛けるのは身近な家族です。負担を減らすために樹木葬を選ぶ方が多いにも関わらず、樹木葬にすることで家族と親族がトラブルになるのでは本末転倒となります。より分かってもらうために資料を集めるなど、しっかりとした説明をしておくと安心です。

個人のものなので複数埋葬する場合には新たな契約が必要

初めから家族で一区画使用できる埋葬スタイルの樹木葬も存在していますが、基本的には個人でのものになりますので、新たな家族などと一緒に埋葬したい場合は増設することになります。その相な場合は再度契約をする必要があるなどのデメリットがあります。

樹木葬は法的に問題ない?


それでは樹木葬は法律的に問題にはならないのでしょうか。

埋葬場所は決まっている

樹木葬を行う場所は決まっていて、どこでも埋葬できる訳ではありません。法律により墓地の認可を受けた場所にしか埋葬できないことになっていることから、決められた場所に埋葬する場合には法律上の問題は特にありません。全国各地にある樹木葬に対応した墓地や霊園は全て国から認められた場所ですので、安心して利用できます。

生前からでも契約できる樹木葬は、どんな流れで進むの?

生前から契約をして植樹できる樹木葬ですが、基本的には一般的な墓石の埋葬と流れは同じになります。よって通夜や葬儀を行うのも同じで火葬が済んだ状態で樹木葬を行う寺院や霊園や、墓地などに連絡をして埋葬する日取りを相談します。埋葬をする場合には、埋葬許可書が必要になる点も一般的な墓石の埋葬と同じです。また樹木葬でも法事などを行う場合には、その都度墓地や霊園へ相談する必要があります。

樹木葬によく使われる木

樹木葬に使う木はどのような樹木でも良いのでしょうか。また特に人気がある樹木の種類があるのでしょうか。

あまり大きく成長しすぎない木が用いられます

特別樹木の種類が限定されているということはなく、あまり成長してしまわない低木が人気です。その中でも人気があるのは桜の木で、桜が満開になる頃には家族が花見と一緒に墓参りができます。その他に良く用いられるのがハナミズキやサルスベリなどで、敷地の生態に合わせた樹木を選んで埋葬されるケースが多いようです。

増えているガーデニングタイプの樹木葬

埋葬の仕方にも様々な考え方があるように、樹木葬にも色々な種類が増えていて柔軟な考え方が広がっています。その中でも増えているのがガーデニングタイプで、庭園を造り上げて霊園や墓という感覚ではなく取扱されているケースもあります。

関東の樹木葬おすすめ墓地を紹介

では実際に樹木葬を検討した場合、どこへ依頼すると良いのでしょう。関東地方には沢山の樹木葬に対応した墓地がありますが、今回は栃木県と東京都、千葉県の墓地を紹介しますので是非参考にして下さい。

自然葬芝櫻円環地(栃木県)

那須郡那須町にある自然葬芝櫻円環地は、自然葬を希望する方に最適な自由なスタイルの墓地です。文字通り芝桜が咲き誇る自然豊かな敷地を始め、窮屈な墓石ではなく死後も自由に過ごしたい解放されたい方が生前から下見を重ねて検討される場所です。都心からもそれほど遠くない距離に立地されていることもあり、ドライブを兼ねて足を運ぶこともできます。気になる費用面は、管理費を含んだ使用料を一括払する分かりやすい料金プランとなっています。芝桜が綺麗な季節だけでなく、四季折々の木々や空気の変化を楽しめます。

自然葬芝櫻円環地(栃木県)

奥多摩霊園(東京都)

家族で永代供養されたい方にピッタリな奥多磨霊園は、一区画を家族で使用できますので、他の方と混ざらずに埋葬される樹木葬が実現します。人数が追加されても安心で、一区画を設けてあることで増設による追加料金が請求されることもありません。桜の季節に合わせて毎年合同供養祭が行われるほか、年間の管理料が掛からずに利用できますのでリーズナブルです。東京都にありながら自然に囲まれた地域にある霊園ですので、足を運ぶたびに季節の変化を楽しめます。宗派などを問わず利用できるのは勿論ですが、生前から予約できますので興味がある方は一度見学だけでも行ってみるのがおすすめです。

奥多摩霊園(東京都)

里山の樹木葬 森の苑(千葉県)

のどかな場所にある里山の樹木葬 森の苑は、土にかえる自然葬として樹木葬に対応しています。家族同士やペットと一緒など、柔軟な埋葬スタイルが選択できるのが特徴で、樹木の種類が多いことから、好きな木を選んで埋葬場所を決めることもできます。墓石を設ける一般的な埋葬方法よりも安くできますので、都心からそれほど遠くない場所で樹木葬の場所を探す際に便利です。千葉県という場所柄、都内からの交通アクセスが良いので、墓参りをする家族にも負担となりません。

里山の樹木葬 森の苑

樹木葬の豆知識


樹木葬について様々な内容を紹介してきましたが、まだまだ知っているようで知らないことは沢山あります。いくつか紹介しますので是非参考にして下さい。

すでにお墓に埋葬されている方が樹木葬を希望する場合

お墓に対する考え方が多様化する中で、管理する方が変わる時やその他の家族間の事情によって、今までの墓石での埋葬スタイルから樹木葬を検討することもあるでしょう。お墓の引越しということになりますが、このような場合には改葬の手続きを済ませて移動させる必要があります。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、きちんとした手順を踏むことで墓石から樹木葬へ変更することができます。

樹木葬の墓地や霊園の探し方

全国各地にある樹木葬に対応する墓地や霊園ですが、実際に申し込みをする前に問い合わせをして資料を請求する場合や見学会へ参加する方も多いでしょう。できる限り自宅に近い場所で探したい場合など、短時間で調べる際に便利なのはインターネットです。一括検索できるサイトも多くなっていて、ある程度の情報を収集してから利用先を限定できるでしょう。

樹木葬に参列することになった時の注意点

自分や親族が樹木葬を行うのではなく、知人や親族が樹木葬をするということで埋葬に立ち会うケースも十分考えられます。このような時でも特に一般的な墓石での埋葬と大きな変わりはなく参列して大丈夫です。ただ墓標が墓石であるか樹木であるかの違いですので、喪服で参列をすることやその他の行動も大きな違いはありません。あまり参列する機会がない樹木葬ですので、今後の参考になるように良く観察をしてくると自分の埋葬についても色々と考えられます。そのため、終活を考える良い機会にもなるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。樹木葬という言葉自体を初めて聞いたという方もいたはずです。様々な埋葬への考え方ができる現代では、墓石を設けて埋葬するだけでなく多くの選択肢から自分が永遠に眠る場所を生前から選べます。死後のことを考えて語ることを不謹慎だと考えられていた時代もありますが、今は自分の思いを生前から家族に伝えておくこともできます。今後の参考に、樹木葬について考えてみてはいかがでしょうか。

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