終活とは?やるべきことと進め方!

皆さんは終活について考えたことはありますか。最近よく耳にするこの言葉は、知っているようで知らないことや、分かっているようで理解が足りないことが多いのかもしれません。人生の終わりのような悪いイメージを今でも持たれる終活ですが、実際の内容はどうなっているのでしょう。詳しく紹介しますので、是非参考にして下さい。

終活とは?


就職活動の就活とは異なりますが、就職先を探す就活と同じく人生の終わり方を模索する終活は、高齢化社会に突入している日本では、必要なものとなっています。

いつどこで何が起こるか分からないのが人生ですが、終活を真剣に考える際に大きなポイントとなるのは、これからをどう生きて残りの人生を楽しむかを考えるということです。終活と聞くと、葬儀の内容を決めてノートに記載する…とイメージしますが、目的はそれだけではありません。

日々の暮らしに忙しい方が多く、働き者で真面目な国民気質の日本人の多くは、会社の為や家庭の為に一生懸命働いて来たはずです。過去を振り返る余裕やゆとりもなく過ごしてきた方も多いでしょう。終活をきっかけにして、これからをどう生きるかを決めることは大切で、今までのような暮らしで良いのか、残りの人生を違う形で過ごすのか、考える時間を設けられるだけでも幸せです。

マイナスイメージや縁起の悪さを感じる方もまだ多い終活ですが、普段あまり自分の考えや思いを言葉に発しない方ほど行うのがおすすめです。改めて自分がどういう人間であるかを再認識すると共に、残りの人生を充実させるヒントが見つかるはずです。

終活のメリット

では終活をすることで、どのようなメリットがあるのでしょう。これから行ってみようと検討している方は、是非参考にして下さい。

家族や周囲の方の負担を軽くする


終活ノートやエンディングノートなどと言う商品が販売されているほど一般的になっている終活ですが、メリットの一つとして挙げられるのは、自分が亡くなってから家族の負担を軽減できる点です。どんな葬儀が良い、どこに納骨してほしいなど、本人が亡くなってしまいますと、遺された家族で決めることが沢山あります。意見が一致すればスムーズに話が進みますが、多くの場合は意見がかみ合いません。今まで仲良くしていた兄弟や親戚との関係が変わってしまうこともあるようです。

そのような時に役立つのが終活で登場することが多いエンディングノートや終活ノートです。遺言となると堅苦しく正式な文書を作成するのは弁護士への相談が求められますが、エンディングノートや終活ノートの場合、既製品を購入しますと項目分けされていますので、葬儀やお墓についても細かく記載できます。亡くなってしまっても本人の遺志がのこせるのは最大のメリットです。

様々な不安を解消し残りの人生をより良い人生にする

老後に対するイメージもマイナス面が多く、不安な気持ちや不安定な金銭面などを考える方が多いようです。しかし終活で一度自分の過去や未来についてしっかり向き合っておきますと、漠然と抱いている不安な気持ちが解消されます。

例えば金銭面について不安な場合には、自分の資産や財産を一度整理してみるだけでも変わります。想像以上に預貯金が蓄えてあることが判明することもあります。その他にも荷物が多い住まいを見直すことも大きな終活と言われています。老いて体が動かなくなる前に、一度手荷物を減らすなどしますと、部屋が広くなって気分もスッキリします。

このようになんとなく頭でモヤモヤ考えているだけでなく、小さなことでも良いので、一つ開始してみると、今まで自分では気づかなかった面や違うと思っていた新たな自分を再発見するなど、充実した楽しい時間となります。

いつから始める?

終活はいつから始めるのが良いのでしょうか。人生80年以上と考えて、早めに40代頃から考えるのも良いですが、まだ年齢的には実感がわきません。終活というより子育てて大変な方が多く、場合によってはまだ結婚前の独身の方や新婚の方も沢山いる年齢です。あまり早すぎても意味がなくなってしまいますので、60歳前後が最適な時期でしょう。では60歳頃が最適な理由をいくつか紹介します。

60歳前後だと人生の節目となるできごとが多い

定年退職を始め、60歳前後の方の人生は、大きな変化がある時期でもあります。子供が成人している方にとっては、独立して教育費の心配をしなくなるなど、一つの仕事を終える時期に遭遇する方が多いです。また子供が結婚をして孫が誕生するなどというのも、個人差がありますが60歳前後の方が多いはずです。一度自分の人生を振り返り、今後を考えやすい年齢であることから適した時期と考えられます。

年齢を重ねたことで精神的に余裕が生まれる

若い時のような闘争心もなくなり、自分にも余裕が生まれてくる60歳前後は終活の時期に最適です。あまり早く将来のことを考えても、時を経て考え方が変化する可能性があり、エンディングノートや終活ノートを何度も作成し直すことになりますが、60歳前後になりますと、その後大きく考えが変わるようなこともそれほどありません。

体調や気分が優れないことが増える

新しいことを始めますと、今までの不調な感じは軽減されるだけでなく、脳が活性化されます。未来への期待や過去を振り返ることで脳がフル回転しますので、程良い緊張感が与えられておすすめです。あまり夢中になり過ぎますと疲れてしまい、ストレスになって挫折してしまいますので、ゆっくり少しずつエンディングノートや終活ノートを完成させるには、時間的にも余裕がある60歳前後が良いでしょう。

終活でやるべきこと

実際に終活を開始する際には何をすれば良いのでしょう。

やはり終活といえばエンディングノートや終活ノートへの記載です。これは市販されている一般的なノートに自分流に記載しても構いませんが、専用商品も沢山販売されていますので、他のノート類と一緒にされない為にも、一冊専用に用意するのがおすすめです。これからエンディングノートや終活ノートに記載すると良い内容を紹介します。

自分史を書く

自分史を知っていますか。自分の歴史を文章化することで、今まで起こったできごとや出会った人との思い出を振り返ります。文章を書く自信が無い方でも安心で、最近では書き方のコツをまとめたサイトを始め、お金を掛けて作成を依頼することもできます。しかし時間に余裕がある場合には、是非自分で取り組むのがおすすめの自分史です。

その理由は特別なことなんか何もなかった…と思うような自分の人生でも、振り返ってみますと、様々なアクシデントや楽しいことに恵まれていたことが分かります。もちろんその逆もできごとも沢山あり、あまり触れたくないところもあるでしょう。しかしそれらを含めて今の自分であると理解できます。その結果自分を好きになり、自分の人生を好きになるはずです。

財産や相続についてまとめる

エンディングノートや終活ノートの大切なページです。自分一人で全てを決めるのが難しい場合は、これをきっかけに家族に集まってもらい話し合いの席を設けるのも良いでしょう。

財産と言っても預貯金や不動産、宝飾品など多数ありますが、見栄を張って多く書くようなことはせず、家族が混乱しないように正確なものを記載します。特に相続に関係する不動産の場合は、半分ずつ…などと明確にできるものではないので、遺された家族や兄弟がもめないように作成します。

お葬式について決めておく

お葬式についてもしっかり記載しましょう。この頃はお葬式や納骨方法も多様化していますので、本人の希望とするものが分かりにくいこともあります。エンディングノートや終活ノートがない場合、本当はどうして欲しかったのだろう…と本人の意向が分からないまま勝手に進めることになり、結果として残された遺族の心残りとなります。

希望する葬儀スタイルや納骨の方法、葬儀に参列してほしい人の連絡先など、しっかり記載しておきますと、慌ただしい時期でも家族が行動しやすいはずです。最近では遺影も事前に用意できるサービスがあるようで、希望の写真がある場合には指定をしておきますと、自分が亡くなった後でも自分の思い通りの葬儀会場が演出できます。

お墓について決めておく

お葬式と同じく大切なのはお墓のことです。既に立ててある場合には問題ありませんが、まだ立てていない場合、家族や親族が困らないように細かく記載しておくと良いでしょう。墓地や霊園の下見をしておき、どこの霊園にお墓を立てて欲しいと具体的に決めておくと便利です。

また既にお墓がある場合でも、そのお墓には入りたくない…などと言うケースもあります。最近では夫側の墓に入ることを拒む妻が増えているようで、昔のように嫁いだ先の夫側の親族と同じ墓へ入るのが当たり前だった時代ではなくなっています。
様々なケースがありますので、家族が困らないように具体的な明記が大切です。



遺言書を書く


遺言書は法的な効力がありますので、財産の分与に関する内容等は、エンディングノートや終活ノートと合わせて作成します。自己流では作れない遺言書は、弁護士に相談して作成するのが良いでしょう。今ではオンラインから弁護士に相談できるサービスもあるので、忙しくてなかなか弁護士に相談する時間が確保できない方にもおすすめです。


遺言書には自筆証書遺言と公正証書遺言があります。ノートがあれば遺言書は不要なイメージですが、財産の分与や相続に関する話はしっかり法的効力があり、死後に有効となる遺言書の存在が大きくなります。ドラマなどでも遺言書にどのように書いてあるかによって、親族同士がけんかするシーンがあります。テレビの話では…と思われますが、実際にもあのような修羅場になることは珍しくないようです。

遺品や身の回りの荷物を整理

終活の一大イベントとなります身の回りの荷物の整理は、一度に全部済ませようとすると嫌気がさしますので、少しずつ時間を掛けて行います。例えばキッチン用品と考えただけでも相当な荷物を抱えている方は沢山いるはずです。この機会にあまり使用していないものは処分するなど、身軽な暮らしにシフトチェンジするのがおすすめです。

いつか使うかも…といって残していることは多く、もったいないという気持ちがありますと、何も捨てられなくなります。プレゼントでもらったものや、旅行へ行って旅先で買った記念品は大切に残しておいても良いですが、使っていない物や着ていない服は少し整理すると良いでしょう。

終活をする世代の多くが抱えているのが、子供が小さかった時の作品や学校の成績表などです。きっと何十年も前で劣化している場合や変色している可能性が高いでしょう。写真に撮影して思い切って処分するなどしますと、掃除がしやすい快適な空間が誕生するはずです。

大切な人へのメッセージ


様々な項目に記載してエンディングノートや終活ノートを作成しましたが、最後には大切な方へのメッセージを残しましょう。普段は言えないような照れくさい言葉や、今まで何度も言いたくても言えなかった言葉など、文字にすることでスムーズに書けるはずです。あまり大勢にメッセージが残せない形式になっているエンディングノートや終活ノートが多いかもしれません。余白を使用するなどの工夫をして、沢山の方に自分の気持ちを伝えましょう。

それでも人数を厳選する必要があるかもしれません。短い文章でも気持ちが伝わる言葉であれば、読んだ方の心に響きます。是非普段は口に出せない思いを書き綴っておくのがおすすめです。身近な方ほど言わなければいけない言葉を伝えられていない時があります。今記入しておくことで、改めて相手のことをゆっくり考える時間が生み出せるのは、エンディング終活ノートの最大の良さです。是非活用しましょう。

終活セミナーへ参加し情報を集めましょう

自己流で終活をするのも良いですが、専門家に話を聞いてから始めてみたい方もいるはずです。そのような方におすすめなのは終活セミナーへの参加です。初めてでも一人でも参加しやすい終活セミナーとはどんなイベントなのでしょうか。

終活セミナーの内容

主催する団体によっても内容が様々な終活セミナーは、終活の全体像を紹介するものや、墓の選び方を紹介するもの、遺品整理などに関するものなど様々です、どのイベントに行っても同じことをしているわけではないので、場合によってはいくつものイベントへ参加して終活について情報を沢山集めるのも良いでしょう。無料で参加できるイベントばかりですので、気兼ねなく足を運べます。では実際に終活セミナーを開催する3つの団体について紹介します。

イオンの終活セミナー

イオンモールを始め大型のショッピングセンターを全国展開するイオンが行う終活セミナーは、セカンドライフの楽しみ方やお葬式やお寺の話まで、独自のイベントを全国各地で行っています。若い方が多いイメージのイオンモールですが、葬儀の分野でも事業を展開するイオンならではの終活セミナーを開催しています。何より専門家の話が聞けるのがメリットである終活セミナーですが、イオンが行う終活セミナーでも葬儀に関するプロを始め、ためになる話が聞けます。有名店が行っている安心感がありますので、近所に店舗がある方には特におすすめです。

イオンの終活セミナー

コープの終活セミナー

生協でお馴染みのコープが行っている終活セミナーは、全国展開するコープならではの充実した内容で開催されています。コープと言うと組合員のみが様々な特典が受けられるイメージですが、誰もが参加できるのが大きなメリットです。お葬式の勉強会や遺言の学習会など、知っているようで知らないことを学べる終活セミナーを開催しています。

コープの終活セミナー

一般社団法人終活普及協会

終活の専門機関が開催するセミナーとして、全国各地で多くの参加者が集まっています。本部を福岡に設けている一般社団法人終活普及協会は、東京と大阪にも支部を設けています。イベント内容は地域や会場の広さによっても変わりますが、知っているようでわかっていないお墓のことや遺言のこと、エンディングノートの書き方など様々です。初めての方でも参加しやすいイベントの開催を心掛けているのが特徴です。

一般社団法人終活普及協会

以上3つの団体が行っている終活セミナーについて紹介しました。自分一人で行うには分からないことや不安が多く、途中で挫折してしまうこともあるエンディングノートの書き方を始め、第二の人生のスタートラインに立つ準備として、参加する価値がある終活セミナーばかりです。近くで開催していることがありましたら、是非参加を検討してみてはいかがでしょう。

まとめ

いかがでしたか。終活という言葉は知っていても、実際にどんなことをしようか詳しい内容まで理解していないことが多く、改めて大切さや重要さを認識できたと思います。興味がある方は、是非終活への行動を開始してみてはいかがでしょうか。

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