おひとりさまの老後の必要資金は?独身の老後を考える!

平均寿命が男女共に長くなり、高齢化社会へ突入している我が国では、老後についての関心が高まっています。その中でもおひとりさまと呼ばれる独身の方の場合、配偶者がいる人よりも切実な悩みや不安を持っている可能性があります。しかし必要な資金について金額を知っておくだけで、心の準備が整ってより良い選択ができます。今回は豊かな暮らしが実現できる独身の老後について考えます。是非今後の参考にして下さい。

おひとりさまの老後の支出額は?


では実際におひとりさまの老後にはどの位の支出額が計上されているのでしょう。

生命保険文化センターの調べによるますと、60歳以上単身無職世帯の1ヵ月の支出は143,826円で、ゆとりある生活をするなら1ヵ月の支出は17万円ほどが目安とされています。

年齢を重ねて食が細くなった場合でも、それなりの食費や水道光熱費、家賃などを納める必要があります。また持病を抱えている方にとって大きな負担となる医療費も大きな割合を占めていて、いかに健康が大切であるかを痛感させられます。

現役で働いていた時の金銭感覚が忘れられず、中には散財する習慣のまま老後暮らしに突入しているケースも少なくありません。若い時からの節約や倹約の心掛けが将来役立つようです。

おひとりさまの老後は合計いくらいる?(平均寿命で計算)


独身であるおひとりさまが、平均的な生活とゆとりがある生活ではどの位の違いや特徴があるのでしょう。詳しく計算してみますので是非参考にして下さい。

■平均的な生活
男性:(平均寿命81歳 – 65歳) × 年額1,716,000万円 = 27,456,000万円
女性:(平均寿命87歳 – 65歳) × 年額1,716,000万円 = 37,752,000万円

女性の平均寿命が長いので、必然的に必要とする金額が約1000万円多くなりますが、双方3000万円近い老後資金が求められます。

■ゆとりある生活
男性:(平均寿命81歳 – 65歳) × 年額2,040,000万円 = 32,640,000万円
女性:(平均寿命87歳 – 65歳) × 年額2,040,000万円 = 44,880,000万円

ゆとりのある生活を求めますと、女性の場合4500万円ほどの老後資金が必要で、平均寿命が長いことで男性とは1200万円近く差が生じています。

安心して老後を生活するためには、それなりの老後資金を用意する必要があります。しかし平均的な生活とゆとりのある生活では大きく差がありますので、少しずつでも出費を抑える生活習慣を身につけておきますと、トータルの出費がわずかながらでも減少できます。

100歳まで生きたら?

近年は100歳まで元気に生きている方もそれほど珍しくなくなっています。そう考えますと、もし100歳まで生きた場合には、老後資金の計算はどのようになるのでしょう。こちらも平均的な生活とゆとりある生活に分けて計算します。

■平均的な生活
(100歳 – 65歳) × 年額1,716,000万円 = 60,060,000万円

■ゆとりある生活
(100歳 – 65歳) × 年額2,040,000万円 = 71,400,000万円

100歳までで計算しますと、老後生活が35年と大変長くなりますので、6000万円から7000万円を超える数字が計上されます。

健康で長生きをしている分には良いですが、持病が悪化するなど医療費がかさむ生活になりますと、更に金額が大きく膨らむでしょう。

公的年金はいくらもらえる?


次は公的年金について考えてみます。老後の生活にとって大きな資金源となる公的年金は、いくら自分の手元に入手できるのか気になる所です。

厚生労働省の発表によりますと、国民年金の平均月額は54,497円で、厚生年金の平均月額は147,513円となっています。

現役で働いていた方にとっては少ない収入額と感じてしまうかもしれませんが、今までの金銭感覚を一回リセットして無駄のないお金の使い方を学ぶ必要があります。

おひとりさまの老後は合計いくらもらえる?(平均寿命で計算)

独身であるおひとりさまが老後に入手できる公的年金の金額はいくらになるのでしょう。平均寿命を用いて計算してありますので参考にして下さい。

男性:(平均寿命81歳 – 65歳) × 年額654,000万円 = 10,464,000万円
女性:(平均寿命87歳 – 65歳) × 年額654,000万円 = 14,388,000万円

女性の平均寿命が6年長いので受取額に400万円程度の差がありますが、公的年金だけで1000万円以上男女共に手に入れられます。

100歳まで生きたら?

では100歳まで元気に生きた場合、手に入る公的年金の合計はいくらになるのでしょう。受給期間が35年と長いので大きな金額となります。

(100歳 – 65歳) × 年額654,000万円 = 22,890,000万円

平均寿命で計算した時よりも2倍近い金額になりますので、大きな収入源となります。

老後の支出から年金額を引くと?(老後の必要額)

老後にはどれだけのお金が必要なのでしょう。漠然と大金が必要だということは分かりますが、しっかり計算したことはないかもしれません。詳しくしらべてみましょう。

おひとりさまの老後、支出と収入の差額は?(平均寿命で計算)

老後の生活が公的年金の受給額のみで済む方はごくわずかで、現役で働いていた時の蓄えを切り崩すなどの工夫が求められます。

独身であるおひとりさまは、老後の支出から年金額を差し引くとどのような金額が計上されるのでしょう。平均的な生活とゆとりある生活で比較してみます。

■平均的な生活
男性:老後の平均支出額:27,456,000円 – 年金受給額:10,464,000円 = 必要額:16,992,000円
女性:老後の平均支出額:37,752,000円 – 年金受給額:14,388,000円 = 必要額:23,364,000円

老後の平均支出額から年金受給額を差し引きますと、用意するべき必要額が算出されます。男性が1600万円程度、女性が2300万円程度と計算され、大変大きな金額の老後資金を用意する必要があります。

■ゆとりある生活
男性:老後の平均支出額:32,640,000円 – 年金受給額:10,464,000円 = 必要額:22,176,000円
女性:老後の平均支出額:44,880,000円 – 年金受給額:14,388,000円 = 必要額:30,492,000円

ゆとりのある生活を維持する為には、女性の場合3000万円近く用意するようで、男性でも2200万円以上の資金を確保しないと、自分が希望する生活が維持できないことが分かります。

おひとりさまの老後、支出と収入の差額は?(平均寿命で計算)

独身として生活するおひとりさまの場合、支出と収入の差はどの位になるのでしょう。独身生活が長いことで、生活水準が高いことに慣れている可能性があります。どのような算出結果になるか調べます。

■平均的な生活
平均支出額:60,060,000円 – 年金受給額:22,890,000円 = 必要額:37,170,000円
平均的な生活でも4000万円近くの老後資金を用意する必要があります。
■ゆとりある生活
平均支出額:71,400,000円 – 年金受給額:22,890,000円 = 必要額:48,510,000円
ゆとりのある生活を維持するためには、5000万円近い老後資金を準備する必要があり、どのような方法で確保をするかが重要になります。

老後の必要な資金をどうやって得るの?

老後に必要な資金が分かったところで、その資金をどのように確保すれば良いのかが問題になります。年齢を重ねても元気いっぱいに現役世代に混ざって働く方も多いですが、体調が優れない日には休暇をもらう必要があり、不安定な収入減となることは確実です。実際に取り組みやすい方法をいくつか紹介しますので、是非参考にして下さい。

退職金や企業年金を活用

退職金を頼りにしている方は多いはずです。勤続年数や企業の規模、勤続中の功績などが考慮される退職金は、大きな収入源となります。中には住宅ローンの完済に充ててしまうので、ほとんど手元に残らない…などというケースもあるはずです。しかしローンという大きな負担がなくなることは大きく、年金生活での借金返済は精神的にも辛くなります。

企業年金も役立ちます。企業年金は全ての会社で行われている制度ではありませんが、会社側が老後の生活を安心して生活できるように準備をしている年金です。利用できるものは大いに活用して早めに準備を整えましょう。

公的年金に頼らない、「自分年金」で準備

公的な年金制度も様々ありますが、金額にも限界があります。このような場合には、自分で自分に将来の備えを蓄える自分年金がお勧めです。現役で働いている7時から、毎月1万円でも5000円でも良いので積み立てておきましょう。

仮に毎月1万円ずつを30年間積立した場合、1万円でスタートした自分年金が、30年後には360万円に増えています。急に用意できる金額ではないことから、早い段階からの旬日が大切であることが再認識されます。

不労所得や保険商品の活用

不労所得とは、文字通り働かないで得られる収入のことを指します。そんなことできるのか…と疑問を持つかもしれませんが、例えをいくつか紹介します。一番分かりやすいのは預貯金の利子や利息、株式の配当などが該当します。その他はギャンブルなどの当選金も不労所得に該当します。

保険商品も老後資金の準備に貢献します。貯蓄型の保険が代表で、ケガや病気に備えながらも一定期間収めた保険料が手元に戻ってくるので、自分で積み立てをしている感覚がないまま貯蓄が増やせるので、ある時思いがけず大きな金額を手に入れられる感覚になります。

老後資金の預け先

老後資金をコツコツ貯めようと、早めの準備を心掛けた場合、どのような形で増やすのが良いのでしょう。とにかく現金をいつでも確認できる、いわゆるタンス貯金なのか、銀行や郵便局などで安全な形で安心して預けるのが良いか悩みます。

タンス貯金ではすぐに使いたくなる?


早めに準備をする老後資金の場合、タンス貯金ではすぐに使いたくなってしまい、いつまでたっても目標に辿り着けない危険性があります。絶対に大丈夫!と自信がある方やコツを掴んでいる方は問題ありませんが、自分自身には向いていないと判断した場合、郵便局や銀行へ預けることを前向きに検討すると安心です。

まとめ

いかがでしたか?おひとりさまにとっての老後への心配や不安は、一度きちんと調べて数値化しておきますと、漠然と金額の心配をするよりもじっと前向きに将来について考えられます。今まで改めて考えたこともなかった方は、この機会に自分の老後や年金の総額、準備するべき費用の金額などを計算して、ライフプランを構築してみるのがおすすめです。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

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