年金の繰り下げ受給について。繰り下げ受給は得する?

老後の生活を支える年金は支給される年齢が異なるだけで、生活の基盤を整える考えができる一方で先行きが不安定になる場合があります。今回は年金支給の繰り下げ受給について詳しく紹介し、繰り下げ受給が得できる制度なのかが理解できます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

年金の受給はいつから?


高齢化社会である現代は、年金が支給されて生活をする方が多くなっています。一体いつから支給されるのかを紹介します。

基本的には65歳から(昭和61年4月以前は60歳からの受給だった)

現在の年金支給年齢は65歳が基準となっています。かつては60歳から支給された時代もあったようですが、現在は65歳で、いずれ70歳になるようなことも十分考えられる深刻な問題です。

ただし60歳~70歳までで選ぶ受給開始をコントロールできる

しかし様々な条件などを理由に、年金支給時期をコントロールできます。この制度を繰り上げ受給や繰り下げ受給と呼んでいて、基準の年齢よりも早くもらう場合には繰り上げ年金で遅らせる場合には繰り下げ年金と呼んでいます。

繰り上げ受給のメリットとデメリット

繰り上げ年金の良さはより早く年金が支給されますが、その反面他の方よりも支給されるトータルの金額が少なくなる場合があります。

繰り下げ受給のメリットとデメリット

繰り下げ年金は受け取る年齢を遅らせることで、その分トータルの金額が多くなる良さがありますが、老後の資金に不安がある方にとっては繰り下げ年金の制度はマイナスとなります。

年金制度は法律改正が多いので情報収集が大事


年金制度の法律は頻繁に変更があります。テレビのニュースや新聞記事を始め、インターネットなどでも豊富な情報量から自分に当てはまる項目を探して、正しい情報を入手しておくのが重要です。

年金の繰下げ受給をするための条件

年金支給の繰り下げ受給を希望する場合、どのような条件に当てはまると申請することが可能なのでしょう。

昭和16年4月2日以後に生まれた人

条件の一つには生年月日が関係します。一つは昭和16年4月2日以降に生まれた方が対象で、それ以前が生年月日の方はいくら希望しても該当しません。

他年金の権利が発生した時点で、繰り下げ受給も開始

生年月日以外にも他の年金の権利が大きく関係します。繰り下げ時給は、他の年金の権利が発生しますと、その時点で繰り下げ受給も開始されます。

年金に関する疑問は早めに解決

内容が複雑で変化が多い年金に関する疑問は、早期に解決した方が良いでしょう。周囲に相談をして同じような立場の方が、どのような方法を選んで年金が支給されているのかを調べましょう。

自力で調べるのが難しい場合は社会保険事務所へ

ある程度は自力で調べることができる年金制度ですが、自力での解決が難しい場合には、専門家の力を借りて解決しますとスムーズに話が進みます。

年金ばかりをあてにしない

年金は高齢者が受け取る資格がある大切なものですが、あまり頼りすぎるのも問題です。また支給された年金は大事に使うように、無駄を省いた生活を心掛けましょう。

年金の繰下げ受給でいくら受給できる?

繰り下げ年金を希望しますと、通常に受け取るよりも多く手元に入金されるのでしょうか。

繰り下げ期間に応じて1ヵ月につき0.7%増額

繰り下げ期間が大きなポイントで、毎月0.7%ずつ増額されますので、1年間で8.4%となり5年間で42%と増額が期待できます。

繰り下げ請求年齢と増額率

66歳(0ヵ月)=8.4%
67歳(0ヵ月)=16.8%
68歳(0ヵ月)=25.2%
69歳(0ヵ月)=33.6%
70歳(0ヵ月)=42.0%
1年間では8%程度であまり効果やメリットが感じられませんが、3年で25%以上になり、5年経過の70歳まで繰り下げますと、42%増額されることになりますので、大きな支給額の差が理解できます。

繰り下げ受給を選ぶ人が多い?

庭園退職後の老後資金に余裕がある方は、繰り下げ受給を選んでも大きな問題にはなりません。しかし年金頼りの希望をする方にとっては、繰り下げ受給をしている余裕はありません。

年金の支給は毎月ではありませんので注意

増額される割合の計算は毎月0.7%で計算されますが、年金が支給されるタイミングは毎月ではなく、通常通り偶数月の15日で2か月に1回と決まっています。勘違いしないように気を付けましょう。

工夫次第で年金は増やせる

退職金が支給された場合や、早い段階から老後に向けた貯蓄をしていた方、シニアになっても働く場所が確定している方の場合には、繰り下げ受給を希望して年金を増やすことが可能です。

配偶者がいる場合はよく相談を

年金の受給に関する配偶者間の考えの違いから、思いがけないトラブルに発展して、家庭内の雰囲気が悪くなるケースがあるようです。何ごとも個人で決めてしまわずに、お金の相談なのでしっかり話し合うことが重要になります。

繰り下げは得か?

増額が期待できる繰り下げ受給ですが、本当に得ができる制度なのでしょうか。

どれだけ長生きするかによる

繰り下げ受給の損得は、78~79歳を境にして考え、それ以上長生きする場合は繰り下げた方が得とされています。高齢化社会で平均寿命も長くなっていることから、繰り下げ受給を希望しても得する方の割合が多くなっています。

繰り下げ受給で得をする為には健康維持が重要


長生きをすることで繰り下げ受給が更に得できることが分かりましたが、その為には普段の健康を意識した生活が重要です。無理な制限などは必要ありませんので、こまめな運動やシンプルな食事が大切になります。

年齢を重ねても心身共に元気でいるコツ

では簡単そうで難しい健康を維持しながら長く元気でいるためには、どのようなコツや工夫が必要なのでしょう。男女問わず共通なのは、趣味など楽しいと思えるものを見つけておくことです。その楽しみのために元気でいようという心掛けが日常でできますので、いつまでも元気に過ごせるでしょう。

周りの人の年金に関する対策も参考にする

年金の支給は年齢が同じであっても、もらっている時期や金額が大きく異なります。他の方がどんな対策をして年金と関わっているのかを理解しますと、スムーズに自分に置き換えて真似することができます。よほど親しい間柄でない限りは、普段はあまり年金について話をする機会もないでしょう。しかし自分たちの老後のためには、多少の情報交換も必要ですので、機会を設けて周りの人に様子を聞いてみると役立つ情報が得られます。

繰り下げ受給で得できた時の対応策

仮に上限いっぱいの70歳まで繰り下げ受給を希望した場合、42%増額されることは理解できました。だからと言ってその分派手に使用して良いということではなく、地道な生活をする習慣は変えない方が良いでしょう。多少の贅沢はできますが、現役の頃とは違うという感覚を忘れずに老後の年金生活を楽しむのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。年金の制度は頻繁に仕組みや法律が変わりますので、自分では把握していたつもりであっても、既に情報が古い場合があります。自分が受け取る年金に関する知識や情報は、テレビのニュースや新聞記事などを参考に、気になる事柄をしっかり調べておきますと、いざという時に慌てずに済みます。繰り下げ受給に関心がある方は、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

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