相続放棄申述書の書き方について!

相続は、銀行の預貯金や土地などの不動産のプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も受け継ぐものです。マイナスの財産はいらないという人は、全ての財産を放棄する相続放棄をすることができます。ここでは相続放棄の申請をする時の相続放棄申述書の書き方について紹介します。

相続放棄の申述書の書き方

相続放棄申述書の書き方ですが、20歳以上の場合と20歳未満の場合では、書式が異なります。その書式の違いは、20歳未満は未成年者なので、誰か法定代理人を立てているという所です。相続放棄申述書の記載項目は、申述書を提出する裁判所・作成年月日・申述人の記名押印・添付書類のチェック項目です。なお、添付書類は故人の戸籍謄本、故人の住民票除票か戸籍附票、届出をする人の戸籍謄本などになります。他に記載する項目は、申述人の本籍・住所・氏名・生年月日・職業・被相続人との関係・法定代理人の住所氏名・被相続人の本籍・最後の住所・死亡当時の職業・氏名・亡くなった日付・申述の理由などを記載します。申述の理由には、相続開始を知った日・放棄の理由・相続財産の概略・負債金額を記載します。放棄の理由には、その他という項目がありますので、その他を選んだ場合は詳しく理由を記載するようにします。なお、記載する電話番号は、平日の日中でも家庭裁判所から、確実に連絡がとれる携帯番号などを記載するようにしてください。

相続放棄申述書の取得

相続放棄を希望する場合には、必ず提出しなければならない書類が、相続放棄申述書になります。相続放棄申述書の取得は、裁判所のウェブサイトから簡単にダウンロードすることができます。下記よりダウンロードが可能ですので、ぜひ活用してみてください。相続放棄申述書のダウンロードをする際は、20歳未満と20歳以上に分かれて掲載されているので、申述人の年齢に合わせてダウンロードするようにします。裁判所のウェブサイトには書式のダウンロード、書式の記入例、相続放棄の手続きの概要と申立て方法についても掲載されているので、分からないことがあれば、かなり参考になる優れものです。他にも分からないことが解決するQ&Aもあるので、検索してみてください。
■20歳以上の場合

相続放棄申述書(20歳以上の場合)


■20歳未満の場合

相続放棄申述書(20歳未満の場合)

相続放棄の必要書類

相続放棄の必要書類について、一つ一つ詳しく紹介したいと思います。下記の相続放棄申述書・故人の戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本・故人の住民票除票または戸籍附票・届出をする人の戸籍謄本・収入印紙と郵便切手を、家庭裁判所に提出するようにします。この書類での注意点は、同じ書類は1通しかいらない、申述前に入手できない戸籍がある場合は、申述後に追加提出することができることなどがあります。また、同一の被相続人についての相続の承認・相続の放棄の期間伸長事件か、相続放棄申述受理事件が先行している場合は、その事件で提出済みのものは不要ということもあります。場合によっては、審理を進めるために、他の書類を要求されることもあります。

相続放棄申述書

上記で相続放棄申述書の書き方や、取得の方法については説明しました。提出する先は家庭裁判所になりますが、どこの家庭裁判所でもいいというわけではありません。被相続人が最後に住んでいた場所を管轄している家庭裁判所に、相続放棄申述書を提出します。管轄がどこの家庭裁判所というのは、裁判所のウェブサイトで検索することができるので、閲覧してみてください。相続放棄申述書に相続財産の概略という項目がありますが、申述書を書く段階で把握している負債、プラスの財産を分かる範囲で記載します。なお、相続財産の金額は、1円単位で細かく書く必要はないので、省略して書くようにしてください。

故人の戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本

故人の戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本は、それぞれ記載されている情報が違います。戸籍謄本は個人の氏名・生年月日・出生・死亡・婚姻・離婚・養子縁組など身分の変動を記録する書類の写しになります。次に除籍謄本ですが、戸籍に誰もいないことを証明する書類の写しになります。死亡して戸籍から抜け戸籍に誰もいなくなると、戸籍簿から削除されます。次に改製原戸籍謄本は、戸籍の法律が改正されることによって、閉鎖された古い戸籍の写しのことです。取得する方法は、本人か代理人が直接窓口で請求する、郵送で請求する方法があります。詳しくはそれぞれの裁判所のウェブサイトに掲載されているので、確認してみることをおすすめします。

故人の住民票除票または戸籍附票

次は故人の住民票除票または戸籍附票についてです。住民票除票はどんな書類かというと、故人が出生時から死亡時まで、住民票を動かした様子が分かる書類になります。例えば、違う市町村へ引越ししたり、死亡したりした場合、転出届や死亡届を出すことで、住民登録が抹消されます。住民票除票は、元の住所があった土地や、死亡時の住所があった所で作成されています。次に戸籍附票は、どんな書類かというと、住所の移転履歴を記録した書類になります。この書類で注意が必要なのは、本籍地の役所でしか交付してもらえないということです。住民票は、住所の移動や世帯の構成を記録したものになり、戸籍は出生・死亡・結婚などの身分事項を記録したものになるので、この書類の間を住所でつないでいる書類が、戸籍の附票なのです。

届出をする人の戸籍謄本


次に必要なのは、届出をする人の戸籍謄本になります。戸籍謄本は種類に関係なく、戸籍がある本籍地の役場で取得する形です。住んでいる所で交付できるものは、住民票だけとなります。また、平日に役所に行く時間がない人や、本籍地から遠くに住所がある人は、郵送請求を利用すれば大丈夫です。請求する方法には、本人が窓口で請求する、第三者が窓口で請求する場合い、郵送請求で取り寄せるなどがあります。この中で、第三者が申請する時は、委任状が必要だと言われることもあります。特に請求する戸籍に入っている人、その配偶者、直系卑属(子孫)・尊属(先祖)以外の方が請求する場合は、委任状をもらう必要があります。委任状が必要となるだけでなく、正当な理由があることも条件となっています。

収入印紙と郵便切手

相続放棄申述書の上の方には、収入印紙800円分と、1,000円程の郵便切手を貼るスペースがあります。申請する時には、必ず準備しなければなりません。相続放棄申述書に貼る、収入印紙は家庭裁判所に販売されているので、事前に用意することを忘れた場合には、かなり便利ですので購入してみてください。裁判所以外の場所では、コンビニや郵便局が挙げられます。なお、この収入印紙は申述人1人につき1枚必要となっています。郵便切手ですが、なぜ切手が必要かといいますが、照会書を郵送してもらうために必要なのです。申述書を提出しようとする家庭裁判所ごとに、郵便切手代は異なるので、裁判所のウェブサイトでチェックしてみてください。

相続放棄をするには期限に注意!

相続放棄をするために、最も注意が必要なのは、期限になります。相続放棄の期限は、相続があったことを知った日から3ヶ月以内となっています。ここでは、その期限についてと、3ヶ月以上過ぎてしまった場合はどうすればいいのかについて、詳しく説明したいと思います。この3ヶ月という期限ですが、相続があったことを知った日から3ヶ月以内というふうに決まっていますが、カウントはいつ始まるのでしょうか?誰かが亡くなって、その死を知ったことが何年か先だった場合では、知った時点からカウントが始まります。あくまで知った時点ということが分かります。勘違いしないように期限を守るようにしましょう。

相続があったことを知った日から3ヶ月以内


相続放棄は、相続があったことを知ってから、3ヶ月以内に行う必要があります。これは民法で定められているからです。しかし3ヶ月は、あっという間に過ぎていってしまうものです。相続財産の洗い出しに時間がかかっている、相続するか放棄するから悩んでいる、相続財産の数の多さで時間がかかるなど、様々な事情でオーバーしてしまうかも…と思うなら、早めに手を打ってみてください。相続放棄しようとして3ヶ月を過ぎてしまいそうな場合は、家庭裁判所に相続の開始があったことを知った時から3ヶ月の期限を、延長する申し立ても利用できます。延長の申立ては、相続放棄における熟慮期間の伸長と言います。

3ヶ月以上過ぎてしまった場合

相続放棄は、原則期限切れになって3ヶ月過ぎたら、全ての財産を相続しなければなりません。ただし、「相当の理由」があれば、延長可能で遺産の状況を知ってから3ヶ月以内であることを立証できればよいという決まりがあります。相当の理由とは、亡くなった時にプラスの財産しかないと思っていたら借金があった、亡くなってしばらく経過したのに相続財産を処分していない、借金を知ってからはまだ3ヶ月以内だ、という場合には認められる可能性があります。この理由だけでなく、裁判官に向けて、なぜ相続放棄が期日までに間に合わなかったのか、納得してもらえる上申書という書類が必要になります。上申書の内容も重要なので、もし自分だけで書くのは不安という場合は、専門家である行政書士や弁護士に依頼してみるといいかもしれません。相続放棄の期限切れは、相当の理由と、納得できる内容の上申書、2つがそろって初めて、延長可能が認められるので、慎重に考えて用意してみてください。

まとめ

相続のあれこれは、かなり勉強しないと分からないことだらけだということが、分かって頂けましたか?ここでは相続人にとって、プラスの財産もマイナスの財産も相続しない、相続放棄をするための相続放棄申述書の書き方を特集しましたので、参考になれば幸いです。

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