終身年金のメリット・デメリットについて!

老後の暮らしについて考えた時に、お金に困ることのない安定した生活を送りたいと思っている人は多いでしょう。その際に少しでも多くの備えを用意するものとして、個人年金の終身年金を活用する人が増えているようです。終身年金への加入にはメリットが多くありますが、それだけではなくデメリットもいくつか挙げられます。ここでは、そうした終身年金に関するメリット、そしてデメリットを詳しく解説していきます。

終身年金とは?


そもそも終身年金とはどういったものなのでしょうか?これは個人年金保険における受け取り方法の1つとなっており、積み立てた保険料を一生涯受け取れるのが大きな特徴です。終身保険は基本的にはこのように生きている限りは年金の受給が可能となりますが、同じく終身保険のタイプの中でも、亡くなってからも一定期間年金が受給される保証期間付きの商品もあります。

確定年金と何が違う?

個人年金は大きく分類すると終身年金と確定年金、有期年金に分けられます。有期年金は被保険者が生存中に限り一定期間支払いの年金が行われるものです。そして確定年金は、自身で積み立てた年金を積み立てた分+αで受け取ることができるのが特徴です。年金を受け取れる期間内なら生死を問わず必ず貰えるもので、これは5年や10年、15年といった期間に定められているケースが多いです。確定年金の場合、このように年金の受け取り途中で亡くなってもその残りの期間は遺族へと支払われるので安心です。その一方で、生存中に受け取り可能な期間が過ぎてしまうと年金の支給も途切れる、といったデメリットも持ち合わせています。

終身年金のメリット

確定年金は期間が決まっているものの、年金を必ず受け取れることが大きな魅力となっていますが、では終身年金にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

死亡するまで年金が受け取れる

終身年金のメリットは、何と言っても生涯にわたって年金が受け取れることでしょう。確定年金とは異なり、受け取りに関して決められた期間がありません。そのため、長く生きればその分年金も多く貰えるのです。日本は長寿大国とも言われており、2016年の日本人の平均寿命では女性が87.14歳、男性が80.98歳と共に80歳を超えています。個人年金を60歳から受け取るとするなら、確定年金の場合では年金の支給が途中で途切れてしまうことも予想されますが、終身年金ならそういった心配も要りません。老後に掛かるお金は生活費や住宅費だけではなく、自分が病気になった時の医療費、介護をお願いする際に掛かる介護費用など、様々な面でお金が必要です。それを踏まえた上で継続した年金の受け取りができる終身年金は、老後に向けた備えとして安心感も大きいでしょう。

終身年金のデメリット

終身年金は生きている限り年金が貰えるので、一見するとメリットの方が大きいようにも思えますが、保険料の額や原本割れといったデメリットもいくつか挙げられます。

保証期間中に死亡すると元本割れ


先にも挙げた通り、終身保険は長生きをすればそれだけ多くの年金が受け取れますが、死亡した後には年金の支払いも終了となります。そのため、受け取り期間中に早期に亡くなってしまうと、支払った保険料より貰える年金の額が少なくなる元本割れが起こり、結果的に損をする可能性が考えられます。

年金をもらうまでの支払い額が多い

終身年金の特徴の1つとしては保険料が高いと言う点が挙げられます。多くの保険会社では終身年金の商品に関して、将来受け取れる年金額を30万円以上に設定しているケースが多いです。そのため、この金額を貰うには平均で600万円以上は支払っておく必要があると言われており、保険料の面で家計を圧迫しかねません。

それに併せて、終身年金の支払いを始める時期が遅くなると、その分1ヶ月あたりの保険料も高くなります。独身時代の時はある程度安定した支払いが可能かもしれませんが、例えば結婚したり子供が産まれたりすると今までは違い様々なシーンにお金が必要となるので、こうした月々の保険費用が家計への大きな負担にもなり得ます。

場合により年金受け取り額が下がる可能性

ものの値段が上がりお金の価値が下がってしまうことをインフレと呼びますが、終身年金はこのインフレに対応をすることができません。そうなると年金の価値も無くなるため、結果的に損をする可能性があります。また、物価の上昇だけではなく保険会社が破綻した場合も同様です。

保険会社の経営状況の悪化や倒産をすることで、約束していた年金の受け取り額よりも実際に貰えるお金が少なくなるといったリスクも考えられます。ただし、保険会社は公的なセーフティーネットである生命保険契約者保護機構に加入をしています。万が一、保険会社が破綻してもこの保護機構が一定額を保障してくれていますので、預けていた保険料が全くの無駄になることはないでしょう。

終身年金商品の一例を紹介

終身年金は保険会社によって商品の内容がそれぞれ変わってきますし、商品の種類も多くあります。そのため、どのような商品を選べば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここからは多数ある終身年金商品のうち、いくつかをピックアップして紹介しますので、是非参考にしてみてください。

JA共済(農協)の終身年金

JA共済は農協協同組合が提供している保険機構です。JA共済には2つの年金プランが用意されており、その1つとなるのがこの終身年金タイプです。生きている限り一生涯にわたって年金を受け取ることができるのが終身年金の特徴ですが、JA共済のこちらの商品には保証期間が設けられています。そのため、保険の受け取り期間中に被保険者が亡くなった場合は年金の受け取りがストップせず、保証期間中の残りの年金分については遺族がそのまま受け取れるのが魅力です。

もちろん終身年金は生涯にわたり年金を支払う契約ですので、この保証期間が過ぎてしまっていても被保険者が生存していれば年金は継続して受け取れます。また、JA共済の終身年金は予定利率の見直しを行っており、予定利率がアップすれば貰える年金額も増えます。1度上がった年金額はその後に予定利率が下がっても減ることがありませんので、リスクも低いです。予定利率は状況によって変わらなかったり時には下がったりもしますが、最低保証予定利率が設けられているため極端に下がることはないでしょう。

さらに、JA共済の終身年金は掛け金建てとなっているのも特徴の1つです。支払い方法を月額にした場合、掛け金が5,000円や8,000円などから選べますので、積み立て感覚で気軽に加入をすることができます。

参照:http://www.xn--ja-f04cp5ety0dnh6b.com/category9/entry22.html

かんぽ生命の終身年金


かんぽ生命の新逓増型終身年金保険は、年3%の利率で基本の年金額が増え続けるのが大きな特徴です。契約者配当金が発生した場合には、年々増えていく基本年金額にプラスして上積みされますので、長生きをすればその分受け取れる年金額も増えます。

こちらの新逓増型終身年金は、分割払いと一時払いなどの種類に分かれています。分割払いでは年金の支払いが行われる年齢が55歳、60歳、65歳、70歳となっており、加入ができる年齢は年金支払いが始まる年齢の35歳前~3歳前までです。

例えば、60歳を年金受給開始の年齢とした際には25歳~57歳まで、65歳に年金の受け取りを始めたい時は30歳~62歳までの年齢の人がそれぞれ加入できます。また、この終身年金には受け取りの保証期間が設定されています。年金支払い開始が55歳~69歳の場合は15年間、70歳~75歳の場合は10年間の保証があるため、被保険者に万一のことがあっても遺族が継続して年金を受け取ることが可能です。
参照:hhttp://www.lpl401k.com/hoken/kanpo-life-insurance/new-gradual-increase-type-insurance/

まとめ

いかがでしたか?終身年金には年金を一生涯受け取れると言う大きな魅力がある反面で、保険料の高さやインフレといったリスクもあります。終身年金の加入を検討する際はメリットとデメリット、その両方を熟考しながら商品を選んでみてください。

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