ショートステイとは?メリット・デメリットや費用相場を紹介!

介護を受ける施設にも様々なものがあり、本当に必要としているサービスを受けるためには、利用者の家族や周りの方が正しい情報や適切な知識を習得することが求められます。今回はショートステイについて紹介すると共に、メリットやデメリット、費用の相場についても詳しく紹介しますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

目次

ショートステイとは?


短期入所生活介護とも呼ばれるショートステイは、食事や入浴、排泄など日常生活の介護サービスを受けられる場所で、最短1泊2日から最長で連続30日まで宿泊可能な施設です。

介護者の負担を軽くする施設です

ショートステイの良さは、介護者である家族がどうしても介護できないような幼児がある場合や、体調が悪く面倒を見る体力がない場合など、一時的に預ける場所として有効利用されています。日常的に使わなくても、このような施設の存在そのものが介護者である家族の精神的負担やストレスを軽減しています。

急な利用でも介護される側にとってストレスにならない?

確かに慣れない環境に身を置かれますと、人間誰もがそれなりのストレスを感じるはずです。しかし介護する家族が困っている状態のままの方が精神的にも肉体的にも負担となり、介護される高齢者は自分のせいで迷惑を掛けていると思ってしまいます。たまには違う環境へ身を置くことで、家の良さや家族のありがたみが分かることもあります。困っている時には便利なシステムであるショートステイを活用しましょう。

ショートステイの利用条件

ショートステイの利用条件はどのようになっているのでしょう。希望する方が誰でも使えるというわけではないようです。しっかり確認をして利用を検討してみてはいかがでしょうか。

知っていますか?ショートステイの利用条件

ショートステイの利用条件は、要支援1~要介護5の方で、ただし要介護度により利用できる日数は異なりますので、きちんと確認しましょう。また40歳から64歳までの方については、要介護状態となった原因が16種類の特定疾病による場合が認定の対象となります。更に要支援1から2の方は、介護予防短期入所生活介護の対象となりますので、ショートステイの利用条件には該当しません。

どんなことをして過ごすの?


利用する施設によって異なりますが、3度の食事以外にもおやつの時間が設けられているほか、レクレーションなどの時間を使って軽い運動や音楽を楽しむなど、1日を飽きずに過ごせる工夫がされています。もちろん介護のプロフェッショナルがいますので、安心して任せることができます。

利用者が上手く馴染めるのか心配です

家族と過ごすことが多い場合、面倒を見ている家族の方が色々と心配をすることが多いようですが、利用者の方もきちんと社会生活を送っていた立派な大人ですので、高齢者となった現在でもその場に合わせた適応能力を持っている方が多くいます。また同じように短期的に利用する方の集まりですので、先輩や後輩のようなこともなく楽しく過ごせます。

短期入所生活介護と短期入所療養介護の違い

ショートステイと呼ばれる短期入所生活介護という施設以外にも、短期入所療養介護という施設が存在しています。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

短期入所生活介護

ショートステイと呼ばれる短期入所生活介護は、食事や入浴、排泄といった生活介護に加え機能訓練やレクリエーションなども受けられる施設です。用途に合わせて最長30日間滞在することができますが、最短では1泊2日の利用も可能です。多くは介護する家族の都合で利用されるケースが多く、旅行や急病などによってどうしても通常の自宅介護が難しい場合に活用されています。

短期入所療養介護

一方の医療型ショートステイと呼ばれる短期入所療養介護は、短期入所生活介護のサービスに加えて、医療ケアなどの医療サービスも受けられるのが特徴です。医学的処置が必要な方や定期的に病状を把握する検査が必要な場合に利用する施設で、介護をする家族が安心して利用者から離れて用事を済ませることや病気を治すことに専念できます。

利用者の体調や症状に合わせて適した施設の活用が重要

同じショートステイであっても、短期入所生活介護と短期入所療養介護では、受けられるサービスが異なることが分かりました。介護の度合いや必要な処置の種類によっては、選ぶ施設が異なりますので、専門のスタッフとよく相談をして利用先を決めるのがおすすめです。

ショートステイのメリット

一時的に利用できるショートステイですが、利用者や介護者にどのようなメリットがあるのでしょう。

介護者の負担が軽減される

自宅において24時間体制で介護者の面倒を見るのは苦労が多く、生活の多くの時間を介護に費やす方も珍しくありません。しかし急な用事や長期的な留守をする環境になった場合でも、安心して介護者を預けられる利用先があるということは、介護があるからと言って何もかも犠牲にする必要がなくなります。

将来施設に入居する際の下見になる

いずれ老人ホームなどに入所することを想定するのは、ただイメージしているだけではよく分かりませんが、実際にショートステイなどを利用して介護者と利用者画は慣れる時間を設けることで、将来どんな生活になるのかを考えられるようになります。

いざという時に役立つので存在そのものが安心感となる

頻繁に利用する方も多いのかもしれませんが、本当に困った時や誰にも頼めないような状況になった時にだけ利用する方もいるショートステイは、その様な便利な施設があるというだけで介護をしている方の救いとなります。自分しか面倒を見る人がいない…というように自分を追い込んで考えることもなくなるでしょう。

ショートステイのデメリット

ショートステイにはメリットもありますがデメリットもあるようです。一体どのような点がマイナス面であると考えられているのでしょう。

予約が取りづらい

多くの方から予約が集中することで予約が取りづらい場合があります。地域によっては施設数が少ない場合もあり、少ない利用枠に多くの予約が殺到する可能性があります。急用の場合は仕方ありませんが、事前に分かる用事が入った場合には、早めに予約状況を確認するのがおすすめです。

被介護者の環境が変わりやすく友人をつくりにくい

介護する方にとっては便利でありがたいショートステイですが、利用する高齢者の中にはなれない環境に戸惑うケースもあるようです。短期的な入所の方が集まるショートステイは、老人ホームのように長く一緒にいる可能性が極めて低いことから、それほど積極的に人と交流しようという方が少ない傾向にあります。そのような環境でもすぐに友人を作る方がいる一方で、上手く居場所が見つけられない利用者もいるようです。

自宅と違う環境でストレスを感じる

利用する施設によっては個室になっている場合がありますが、集団生活となるショートステイは、自宅のようにリラックスできる環境とは少し違います。どんな方でも外に出る時には緊張をしますが、その状態が場合によっては数日続きますので大きなストレスを抱えて疲れてしまう利用者の方もいます。しかし中には上手く楽しんでしまう方もいますので、利用者の性格に合わせた使い方が求められます。

ショートステイの費用


ではショートステイの費用はどのようになっているのでしょう。介護サービスは介護保険の1割負担と2割負担があり、またそれ以外にも宿泊費や食費などの費用が掛かります。

介護サービス

要介護度により異なりますが、介護サービスにかかる費用は1泊600円~1,200円ほどとされています。滞在期間中に受ける様々な介護のサービス代金はここに含まれます。

宿泊費

宿泊費は2,000円ほどですが、利用する部屋の形態によっても金額が大きく変わります。相部屋のように、一つの部屋で複数の人数が滞在するタイプから、完全個室まで様々です。また最近増えているのは、個室と相部屋の中間に値するユニット型個室やユニット型準個室で、共同スペースに個室が加えられたタイプのものが普及しています。

食費

食費は3食分の食費やおやつ代などを含めて、1泊1,500円ほどとなります。食事内容等は施設によって異なりますが、栄養バランスが考えられた食事が出されます。また多くは食べやすい介護職として工夫された献立やメニューですので、安心して食事を楽しめます。

どんな場合に利用できる?

人気があるショートステイですが、一体どのような場合に利用できるのでしょう。

退院後、すぐに自宅での生活が難しい場合

病気の症状によっては、退院後すぐに普段通りの生活が送れない場合もありますが、その様な場合には、細やかなケアが行き届いたショートステイが便利です。長く入信していた場合には体力はもちろん筋力も衰えている場合があります。しかしこのような症状のケアは家族には難しい場合もあり、ショートステイで一時的に適切な介護や指導を受けるのは有効です。

介護者が日ごろの介護で疲れた場合

介護をする方の健康こそが第一であり、終わりが見えない介護生活は周りの家族への影響が大きくあります。介護者が疲れてしまい、1日で良いのでゆっくり自分の時間を設けたい時には、ショートステイを利用して介護から離れる環境を与えた方が良いでしょう。自分自身では言い出しにくい場合や、疲れている現状に気づかない場合もありますので、周囲の人が気を配ってあげることが大切です。

介護者が冠婚葬祭などで不在のとき

冠婚葬祭がある場合には、介護を理由に欠席するわけにはいきません。親しい間柄でない場合には辞退することも可能ですが、どうしても参列しなければいけない冠婚葬祭も多くあります。このような場合にはショートステイを活用することで、遠方まで泊りがけで行かなければいけない場合などにもおすすめです。

介護者が体調を崩してしまったとき

疲れが蓄積した場合や季節の変わり目などは体調を崩しやすくなり、日頃の心労を抱えたまま生活する介護者が体調を崩すこともあります。特に風邪を引いた時などは注意が必要で、自分の症状を高齢者に感染させてしまうリスクがあるので、無理をせずショートステイを活用して体調を万全にすることが重要です。

一人暮らしのため話し相手がいなく寂しいとき

介護の状態に関わらず、一人暮らしの高齢者にとっては自宅で1日を過ごす場合、話し相手がいないので寂しい気持ちになることが多いでしょう。しかしショートステイを利用しますと、短期間でも充実した楽しい時間が設けられます。このような場合にも利用可能ですので、便利な施設を存分に活用することで心身共に健康な生活を送れます。

早めの予約希望が肝心です

需要が高まっているショートステイは、介護の度合いによって優先順位が決まる場合があります。いつでも利用できる環境が整った施設は少なく、地域によっては少ない人数の枠に多くの予約が集中しているケースも珍しくありません。急用で利用する場合には事前予約は難しいですが、結婚式や旅行など前もって日程が分かっている予定がある時には、早めに予約の状況確認をしておくのがおすすめです。

ショートステイの選び方

ではショートステイはどのようにして選ぶのが良いのでしょう。施設の選び方によっては利用者の居心地の良さが大きく変わることも十分考えられます。介護者がどの施設でも同じだろう…といい加減な気持ちにならず、利用者の立場になって施設選びをすることが重要です。

自分にあった施設を選ぶ

介護を受ける方の気持ちと共に介護をする方との相性も大切なショートステイは、自分に合ったタイプの施設を選ぶことが求められます。受けられるサービスは決まっていますが、働くスタッフの雰囲気や施設内の様子などはそれぞれ異なります。短期間の利用だからと甘く考えず、どのような施設を希望しているのかを明確にして、利用先を決めるようにしましょう。

施設を事前に見学しておく

ショートステイの利用が決まった段階で利用する日に初めて行くのではなく、事前に見学を済ませておくと安心です。働くスタッフは忙しく動いていますが、申し出をすることで見学させてくれる施設がほとんどとなります。自分の家族が実際にどのような場所で過ごすのか知っておきますと、安心して任せられる気持ちが更に強まります。サイトやパンフレットに掲載された情報を頼りにするのも良いですが、短時間でも良いのでできれば実際に自分の目で見て確かめることが大切です。

担当ケアマネージャーに相談する

担当のケアマネージャーに相談しますと、介護のプロならではの視点から、様々な良いアドバイスが受けられます。利用する施設を選ぶ際にも相談するのがおすすめで、最新の情報と組み合わせて、最適な施設を紹介してもらえます。

ショーとステイの施設を選ぶ基準はどこ?

全ての条件をクリアした施設と出会うことは難しいかもしれませんが、ここだけは絶対に譲れない!という点を決めてきますと、その他の条件が揃わなくても多少の妥協ができるはずです。例えば自宅からの距離を優先して施設を選びたい場合には、近さにこだわった施設探しをすると良いでしょう。

普段から自宅周辺の介護施設に注目しておく

様々な種類の介護施設が存在していますが、実際に利用する側にならないと興味や関心が抱けないのが正直なところかもしれません。今まで注目していなかっただけで、実はすぐ近くに良いショートステイの施設があったことを知らないまま生活している可能性もあります。最近は何か新しい建物を建設している場合の多くは、介護施設である場合が沢山ありますので、近くを通りかかった時には、事情を説明して見学をさせてもらう習慣を身につけますと、利用者目線でショートステイの施設が探せます。

利用方法は?

ショートステイを利用する場合には、どのような手順で話を進めてから手続きをするのでしょう。また介護保険を利用する場合としない場合ではどのような違いがあるのが詳しく紹介します。

介護保険を利用する場合(特別養護老人ホームなど)

介護保険を利用する場合は、担当ケアマネージャーに相談して施設の空き状況を確認してもらいます。利用を希望する施設へ担当ケアマネージャーが連絡をして、利用が可能であるかの確認をしてくれます。その返事の結果によってケアプランを作成します。この作業は難しいものではなく、介護者とケアマネージャー、利用する施設のスタッフで話し合いを行い、どのような介護サービスを希望しているかを伝えます。ケアプランが完成した段階で正式な契約を結び、ショートステイでの介護サービスが開始されます。

介護保険を利用しない場合(有料老人ホームなど)

一方の介護保険を利用しない場合には、直接自分で施設へ問い合わせを行います。介護保険を使用する場合にはケアマネージャーのサポートが得られましたが、介護保険を利用しない場合は、介護者と施設側との直接交渉になります。

利用をしてみたけれどあまり好ましくない…施設を変えられる?

事前に施設見学をして様子を把握しておいたけれど、やはり利用者にとっては良い環境でない場合もあります。見学と実際に利用するのでは大きな違いがありますので、場合によっては違う施設へ移動したいと考えるケースも多数あります。このような場合には、施設のスタッフやケアマネージャーに相談をして、他の施設へ移動したい旨を伝えることが肝心です。我慢をして利用した結果、ショートステイそのものが嫌になってしまう可能性があります。利用者の声に耳を傾けるようにしましょう。

介護者にとって施設が良い場所でない場合

利用者は楽しく過ごしていても、介護をする家族と施設側のスタッフとの折り合いが悪いこともあります。しかし実際に利用する高齢者が楽しく通っているにも関わらず、周りの人間の一存で利用先を変えるのは酷な話です。慣れない環境でも必死に自分の居場所を見つけようと頑張っている方も多いショートステイでは、様々な利用者がいるのと同時に様々な家族がいます。働くスタッフにも様々なタイプがいますので、場合によっては家族と意見が合わないスタッフがいるかもしれません。急いで結論を出さずに少し様子を見る余裕も必要です。何か状況が変わるかもしれませんので、せっかく探した施設との貴重な出会いに感謝しましょう。

1日の過ごし方は?

ショートステイではどんな1日を過ごすのでしょう。介護の度合いによっても行動は変わる可能性がありますが、介護スタッフが少ない人数でもしっかり対応できるように、上手な時間の使い方や介護サービスへの工夫がされています。

楽しい食事の時間に加えておやつの時間もあります


ショートステイを利用する方の楽しみでもある食事は、栄養バランスをしっかり考えた献立で、食べやすい大きさにカットされた野菜などが使われた介護食が提供されています。介護を受ける方でも食事への楽しみや関心は大きく、食事に加えておやつも用意されています。利用する施設によって多少異なりますが、一般的にはこのように食事が提供されているようです。

仲間づくりにも有効?レクレーションタイム

家で介護を受けている時と大きく違うのは、集団で行動をする時間がある点でしょう。レクレーションタイムは、朝食後や昼食後に設けられていることが多く、音楽に触れるほか軽い運動を兼ねたゲームのようなことをします。介護の状態によっては全く参加できない場合や、途中までしかできないなどの規制がありますが、利用する方と交流できる貴重な時間として仲間を増やす方も沢山います。

早寝早起きが基本です

高齢者が集うショートステイですので、いつまでも寝ないで夜更かしをしている方などはほとんどいないようです。自宅で過す自由さはありませんが、ある程度決まった時間に寝てから起きますので、規則正しい生活が身に付きます。万が一寝付けない場合や夜間に体調が悪くなった場合でも、スタッフが夜間でも常勤していますので安心です。

退屈しないの?

集団での時間ばかりではストレスが溜まってしまいますが、個室や相部屋へ戻った時には自由に過ごせる時間もあるので、それぞれの時間を有効に使うことで飽きずに過ごすことが可能です。しかし中には集団生活が苦手な方や介護の度合いによっては、何もできずにただ眠っているしかない場合もあります。それでも、自宅と違う環境で過ごしますと家の良さや家族への感謝を感じるはずです。

家に帰りたいと利用者が言った場合の対処法は?

自宅で介護を受けている方の多くは、慣れない環境であるショートステイに対する拒絶反応が強い方がいます。たとえ短い期間であっても無理であると訴える方もいますが、ショートステイを利用する時、多くの場合では介護者がどうしても介護ができないという理由で利用していますので、家に帰っても結局困ってしまうのは自分です。このようなケースは多いので、スタッフ側も上手に言葉を掛けて励ましながら滞在期間を乗り切る工夫をしています。

まとめ

いかがでしたか。初めてショートステイについて深く考えた方も多いのではないでしょうか。介護施設には沢山の種類がありますので、利用者が望む施設を選んで必要なサービスを受けることが大切です。ショートステイは需要が高い一方で、提供する施設の数が全国的に少ないとされています。利用を検討している方は、住まいの周辺で是非探してみてはいかがでしょうか。見学などができる施設も多いですので、候補の施設が見つかったらサービスを受ける方と一緒に見学をしてみましょう。見学をする事によって、サービスを受ける時にスムーズに施設に馴染むことができるのではないでしょうか。

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