納骨式の流れと注意点について

文字通りの納骨を行うのが納骨式ですが、実際の流れや注意点について理解しておきますと、参列した場合でも慌てずに過ごせます。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

納骨式の時期は?


納骨式の時期には決まりはなく、一周忌や三回忌の法要と合わせて納骨式を行う場合が多いです。その多くの理由は、親族が納骨式のために遠方から集まることになりますが、他の法事と一緒に行うことで、同時に滞りなく進められます。また少し期間を置いて納骨することで、遺族も心の整理がついている可能性が高まります。

多様化が進む納骨の仕方

お墓に納骨することが一般的ですが、最近では様々な選択肢が増えています。納骨堂や散骨、樹木葬や手元供養など、それぞれの自由に死後も過ごせるようになりました。しかしまだこれは一部の限られた方しか実現できていないことが多く、生前から希望しても周囲に反対されて諦めるなどということもあります。自分や家族だけでなく、親戚にも相談して納骨の仕方を遺言に遺しましょう。

納骨式の日程の決め方


家族や親族の都合は勿論ですが、寺院や僧侶の都合も聞いて、総合的に判断する必要があります。多くの方が土曜日や日曜日に法事を行いますので、寺院や僧侶の予約が思うようにならないことも考え、ある程度の日程が決まった段階で早めに寺院へ相談するのがおすすめです。

納骨式の時期が遅れる理由

決まりがない納骨式の場合、いつまでも納骨できない状態でいるケースもあります。それぞれの事情があるのは確かですが、お墓の用意ができていない場合や遺族が気持ちの整理がついていないなど様々です。しかし遅くとも三回忌法要までには納骨する方が良いとされています。事情を踏まえて早めに準備を整えるように親戚同士で話し合いをしましょう。

故人の友人や知人も招待するの?

納骨式のみで行うよりも、四十九日法要などと一緒に行うことが多い納骨式は、故人の友人や知人も参列していることもあり、納骨式もその流れで参列する場合が多いです。しかし遺族の考えや故人の生前からの意向によって、他の法要とは別で納骨式をすることもあります。その場合にはわざわざ遠方から来てもらうなど負担となることもありますので、事後報告として無事に納骨が済んだ連絡のみを手紙や電話で済ませますと、故人亡き後も良い関係が築けます。

納骨式当日の流れについて

では納骨式当日はどのような流れで進むのでしょう。多くは四十九日法要や一周忌法要、または三回忌法要と合わせて行いますが、その場合にも流れは大きく変わりません。是非参考にしてください。

遺族代表の挨拶

遺族の代表が挨拶をする機会が多い法要や法事ですが、納骨式の際にも挨拶を行います。あまり長い話ではなく、手短にまとめて分かりやすくするのがポイントです。その場で言葉を考えて挨拶をする方法や、丸暗記をするのも良いですが、念の為メモ書きなどにコメントを用意しておくと安心です。

納骨

骨壺を納める作業は、石材店のスタッフが行います。遺族であっても勝手に重たい墓石を持ち上げることは許されませんので、専門家に任せます。

お坊さんの読経

僧侶による読経が始まります。小さな子供が参列している場合は、飽きてしまうかもしれませんが、静かに過ごせるようにおもちゃを与えておくなど工夫をしましょう。

お焼香

遺族の代表である施主から順番に焼香をします。お線香に火がついていますので、小さな子供が触る際には、やけどに気を付けて行うようにしましょう。

会食

この会食は参列した方全員が参加しますが、どうしても都合が悪い方は事前に申し出てもらっておくと、料理を無駄にすることがありません。また僧侶も同席する可能性もありますので、事前の出欠を確認しておきましょう。寺院の近くなどに個室のレストランがある場合は、そのような大人数でも落ち着いて過ごせる場所を予約しておくと良いでしょう。

案内状が来た納骨式は参列しないとだめですか?

故人との関係にもよりますが、四十九日などの法要と別に納骨式を行う場合などもありますので、納骨式へ行かないということは四十九日などの法要にも参列しないことになります。どのような事情で参列できないかを遺族に話をして、辞退することを連絡するのがおすすめです。また気持ちを添える為にも、お供え物や香典の配送を手配しておくこともできます。スケジュールの関係上、全ての法事に全ての方が参列できるわけではありません。無理せず事情を遺族に伝えておくことで、その後の関係にも変わりがなく付き合いを続けられます。

納骨式までに準備しておくものは?

納骨式を滞りなく進めるためには、事前の準備が大きな鍵を握ります。何を用意しておくとスムーズに進められるでしょう。

遺骨埋葬許可証

死亡届と引き換えに市区町村の役場で受け取る埋骨埋葬許可証は、この届の用紙がないと納骨式が行えませんので必ず必要です。また霊園墓地の場合は、墓や納骨堂の使用名義人の使用許可証と印鑑が必要になります。当日慌てることがないように、早めに準備をしておくと安心です。

お供え物

お供え物は参列する方が持参することもありますが、最近では遺族側が用意すると同じ物になってしまうということを配慮して、香典を持参する方もいます。もらえることを頼りにせず、事前に用意しておきましょう。花や果物、お菓子や飲み物などがあると良いです。

遺影写真・線香・塔婆

遺影写真も忘れずに準備します。また普段より多くの線香も準備しておきましょう。併せて塔婆の用意も忘れずに行います。

参列者に向けた引き出物

参列者がお供え物や香典を持参することに対する引き出物を用意します。引き出物はそのまま持ち帰りますので、あまり荷物の負担とならないものが良いでしょう。更に日常的に使用できるタオルや石鹸などが好まれます。いただくお供え物や香典に金額に対して引き出物の金額も相場や目安がありますが、当日もらって当日引き出物を渡す関係上、多くが1万円程度のお供え物や香典であると概算してしまいます。その結果引き出物の金額も3,000円から5,000円と予算を立てて選べます。

お布施

僧侶に渡すお布施も事前に用意する大切なものの一つです。僧侶が会食をしなかった場合には、お布施とは別の封筒で御膳料を渡します。また場合によってはお車代を用意することもあります。それぞれに目的が異なるお金ですので、一つの袋にまとめて入れて渡すのはマナー違反です。また僧侶に渡すタイミングも重要で、納骨式が始まる前や終わった後などベストな時間を見つけて遺族の代表が渡します。

納骨式での参列者の注意点

納骨式に参列する場合、どのようなことに注意すると良いのでしょう。

案内状が届いたら早めに出欠の返事をする

会食をする場合が多いことから、早めに参列する人数や会食する人数を知りたいのが遺族側の気持ちです。案内状が届いて自分のスケジュールを確認しましたら、早めに出欠の返事をしましょう。もし納骨式には参列しても会食には参加できないなどの事情がある場合は、その旨も確実に伝えるのが常識です。

子供が行っても良いの?

小さな子供には長い時間拘束されることになる法事や法要は大変かもしれませんが、大勢の大人に囲まれる時間もたまには良いのかもしれません。預け先が確保できているなどの場合は別ですが、どうしても連れて行かなければいけない場合でも、それほど気にすることはないはずです。大切なマナーを教える良い機会となります。

納骨式の服装

納骨式の服装ですが、四十九日などの法要と一緒に行う場合には多くの方が喪服や略式喪服を着ているので問題ないでしょう。しかし納骨式のみの場合ですと、平服でも構わないという文言が案内状に書かれているケースも増えています。平服の基準も難しいですが、黒っぽい服装であまり肌の露出が多くないなど、周囲の方と相談してどのような服装で参列するのかを確認しておくのも良いでしょう。平服だからと言って普段着のTシャツやジーンズでは失礼になります。また納骨式の季節によっては、真夏や真冬もあるでしょう。季節に合わせて適した服装で参列するのが理想です。

香典は必要?

香典を用意した方が良いのか悩む方も多いとは思いますが、僧侶の読経もある納骨式は、基本的には必要とされています。一人5,000円から1万円が相場とされていて、お供え物を持参する際にも同じ相場で選ぶと良いでしょう。

お供え物の渡し方

故人や遺族と親しい場合でも、お供え物を持参したからといって、勝手に並べるのはマナー違反です。遺族の代表などにお供え物を渡してお供えしてもらうのが基本となります。気を付けましょう。

納骨式に関する豆知識

納骨式について沢山のことを説明してきましたが、まだ知っているようで知らない豆知識があります。今後役立つ情報としていくつかご紹介しますので、是非参考にしてください。

会食をせず宅配弁当の持ち帰り

納骨式に限らず様々な法要や法事の後に行われる会食ですが、レストランなどの予約をせず持ち帰り弁当を用意してそのまま納骨式を終わらせるケースもあるようです。中には予約手続きが上手くできなかった時などの応急処置的な場合もあるようですが、親戚同士での集まりを避ける傾向もあるようです。

火葬した当日に納骨式?

納骨式に決まった時期がないことは理解できましたが、中には火葬をした当日に納骨まで済ませてしまうこともあるようです。まだ気持ちの整理がついていないのでは?と遺族の心情が気になりますが、考え方によっては故人が一番安全なお墓の中にいてくれる方が安心するという考え方もあるようです。

まとめ

いかがでしたか。納骨式の流れや注意点を理解しておくことで、参列した場合にも執り行う場合にも役立ちます。今後、身内や身近な人に何かがあった場合にも、マナーを知っておけば慌てずに済むでしょう。

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