公務員の退職金はいくらもらえる?

国や地域の為に働く公務員は、安定した収入が得られるイメージがあり、今なお人気がある職業ですが、公務員の退職金はどのようになっているのでしょう。一般企業で働く方とは様々な面で違う公務員の退職金について紹介します。

公務員の退職金はどのように決まる?

定時に仕事が終わって帰宅できるイメージがある公務員の退職金は、どのようにして決まるのでしょう。

基本給の高さと比例する退職金

基本的には基本給が高いと退職金も高いとされている公務員の退職金は、調整額がプラスされる形で算出されます。また日頃の勤務態度や功績などを考慮して決められることもあり、長く勤めただけで決まるような算出方法ではなく、様々な項目から総合的に判断して金額が決まります。

地方公務員の場合の退職金平均は?

国家公務員と地方公務員に分けられる公務員ですが、公務員の約8割が地方公務員となっていて、日常生活で関わることが多い公務員の方の多くは地方公務員と考えて良いでしょう。地域の為に働く地方公務員の退職金はどのようになっているのでしょう。

原則としては俸給表に基づいて退職金が算出される

地方公務員の退職金は、退職日の俸給月額や退職理由、調整額や勤続年数に加え、支給率が関わって算出されます。勤続年数によって支給率が変わりますので、金額にも大きな差が生まれます。

勤続年数による支給率はどれだけ違う?

では実際に支給率の違いを見比べてみましょう。勤続年数が5年の場合は支給率×3.0で算出されます。勤続年数が10年の場合は支給率×7.5で算出されます。勤続年数が20年の場合は支給率×21で算出されます。勤続年数30年の場合は支給率×41.25で計算されます。この結果から、勤続年数が5年で退職した場合と20年で退職した場合、同じ俸給月額であっても、支給率が7倍違うことになります。

地方公務員の退職金平均は?

上記のような計算方法を踏まえて算出された地方公務員の退職金の平均額はどのくらいでしょう。全職種の退職金平均は約2,296万円で、一般職員の退職金平均は約2,241万円となります。また一般職員のうち一般行政職は約2,266万円、教育公務員の退職金平均は約2,333万円、更に警察職の退職金平均は約2,191万円となっています。
All Aboutデータ参照

国家公務員の場合

では一方の国家公務員の退職金はどのようになっているのでしょう。ちなみに公務員の中で約58万人が国家公務員として働いています。

常勤職員の退職金平均は?

常勤職員の退職金の平均額を紹介します。50~54歳で退職した場合の退職金の平均は、1944.1万円、55~59歳で退職した場合の退職金の平均は2,509.0万円、60歳以上で退職した場合の退職金の平均は2,285.9万円となります。
All Aboutデータ参照

公務員の退職金は減少傾向

安定した職業で高い月収や報酬だけでなく、退職金も充実しているイメージですが、実際には減少傾向にあるようです。一体どのような理由からなのでしょう。

なぜ?公務員の退職金が減少

国家公務員の退職金が減少することが法律で決まり、地方公務員が法律の改正によって減額されることを見越して、早期対象を希望する方が増えているそうです。国民の税金で収入を得ている公務員の場合、退職金についても法律によって定められています。多くの人数が公務員の場合、一人から少しずつ減額して退職金を支給することで、国民から集めた税金を無駄なく他のことに活用できるという考えなのかもしれません。

公務員も一般企業の方と同じような気持ちで…

一般企業の場合、退職金制度がない企業や極めて少ない金額しか支給されないことも少なくありません。そう考えますと、公務員の方も一般企業の方と同じく、月収や報酬から退職金の減額分として、自ら蓄えるようにするしかないのかもしれません。ちょっとした工夫で安心して生活できるようになりますので、退職金減額のニュースを聞いても慌てずに良い対策を実行するのがおすすめです。

民間の退職金平均は高い?低い?

公務員の退職金についてよく分かったところで、民間企業の退職金の平均はどのようになっているのでしょう。

民間の場合の平均は約1,600万円

2,000万円台が多い公務員の平均退職金に比べて、民間企業の平均退職金は1,600万円とされています。数百万円の差は大きく、公務員になりたい若者がいつの時代にも多いことが良く分かります。またこの数値は退職一時金の平均です。退職一時金の他にも、企業側が退職金を積み立てる退職年金もあり、企業の規模や経営者の考えによっては、退職年金を採用している会社もあります。

退職年金とは

企業年金とも呼ばれる制度で一般的に知られる退職一時金とは異なり、年金として退職金を支給される制度です。退職金と一言でいっても様々な種類があり、民間企業の場合は企業ごとに制度も異なります。中小企業や個人経営の会社などは、退職年金の制度を設けるケースが多く、その他の規模の企業でも採用することが増えています。

公務員に比べ民間は低い傾向

公務員の退職金が減少傾向であると紹介しましたが、民間企の場合はもともと公務員の退職金よりも低い傾向にありますので、公務員の退職金以上に厳しいのが現状です。貰って当たり前と考える方が多い退職金ですが、勤め先によっては退職金制度がない企業であることも珍しくありません。気になる方は早めに調べてみると良いでしょう。

今さら聞けない!公務員のあれこれ

国家公務員と地方公務員に分かれていることを知っている程度で、詳しく公務員について知っている方は、あまりいないかもしれません。もちろんご自身が公務員である場合や身内に公務員がいる方は良く知っているでしょう。知っているようで知らない公務員について詳しく紹介します。

新卒だけ?途中からでもなれる?

民間企業に勤めていて転職…と考えた時、公務員を選択肢の一つに選ぶ方はあまりいないかもしれません。公務員試験を突破することが求められるので、若い世代の転職として知られていますが、想像よりも中途採用や他の企業で働いた経験を持つ方が多く勤めています。お役所仕事の硬いイメージが強い公務員ですが、多岐に亘る業務がありますので、意外な業種の方が公務員であることも珍しくありません。興味がある方は積極的に挑戦するのも一つの選択です。

もちろん年齢を重ねてからでも挑戦できます

様々なタイプの採用枠で公務員試験は実施されていますので、50代でも受験できる枠が沢山あります。女性の場合、子育てがひと段落して再就職…と考えた場合、福利厚生が充実していて働き甲斐がある公務員試験を受ける方もいます。近所のパートという選択肢ではなく、あえて自分を試すような行動力は、様々なタイプの人材を求める公務員という立場には適しているのかもしれません。

公務員から公務員への転職

あまり聞き慣れない言葉である公務員から公務員への転職は、実際に希望する方が多く実際に実現して働いている方も沢山います。一つ目のパターンは市役所などの基礎自治体から国や都道府県で働くケースです。もう一つのパターンは国家や都市圏の自治体から地元の自治体へ転職するケースです。どちらも転職しなくてもできるような働き方の選択ですが、公務員の仕事も様々な内容がありますので、一度転職という形で職務を離れて再度採用されなければいけないケースがあるようです。

もらった退職金をどのように使うか決めていますか?

既に退職金を手にした方から、近い将来の為に考えている方まで、どのようにして使うのかある程度決めておくことは大切です。ここでは、使い方によって日々の生活が大きく変えられる様々なヒントを紹介しますので、是非参考にしてください。

自宅を改装して事業を始める

大掛かりなプロジェクトですが、誰もが一度は思い描く夢が独立や開業などでしょう。退職と言っても途中で退職した方から、定年退職をした方まで様々ですが、どの年代でも自分にあった開業というスタイルは維持できます。女性の場合は料理教室やネイルサロンなど、大勢の人を対象にしたビジネスではなく、一人一人とゆっくり向き合える点がポイントです。男性の場合は、飲食店などが多いようです。また教員だった方などは、今までの経験を活かして学習塾を開業することもできます。更に似たような職業である保母や保育士の場合、小規模の保育施設やベビーシッター業など、経験を活かした働き方が年齢を問わず行えます。

記念と自分へのご褒美で旅行をする


元々旅行が好きだった方だけでなく、勤めている時にはまとまった休みが取れなかったなどの理由で、旅行の経験が少ない方もいます。そのような方が退職金を使って旅行をするケースは多く、豪華客船や豪華な列車で日本中や世界中を旅することもできます。若い方に場合、自転車で日本一周などゆっくり時間を掛けることができるのも退職によって時間と報酬を得たからでしょう。

趣味に没頭する

漠然とした言葉ですが、月収や賞与は日常生活の資金に消えてしまい可能性が高いですが、趣味に思い切りお金を掛けられるのは退職金となります。趣味も人それぞれで上記の旅行が趣味の方は旅の資金を用意する必要があり、陶芸が好きな方は自宅にアトリエをつくってしまうなど、様々な使い方ができます。好きなことに使う場合でも、家族に相談して納得してもらってからの方が良いでしょう。自分一人でもらえた退職金と考えてしまうかもしれませんが、家族の協力があってこその賜物です。是非参考にしてください。

まとめ

いかがでしたか。公務員の退職金は、民間よりも恵まれているようですが、昔に比べて減少する傾向が続いているようです。国民が納めた税金で月の収入や賞与、退職金が支給される公務員は、国や地域の為に働く欠かせない存在です。退職金について深く考えたことがなかった方は、是非この機会に学んでみてはいかがでしょうか。

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