老後破産の対策は?破産の原因と今からできること!

老後破産という言葉を聞いたことがありますか。言葉だけを聞くととても恐ろしいことのように感じますが、ゆっくり余生を楽しみたい老後に破産してしまう原因は、どんなところにあるのでしょう。現役の時から対策をすることで、老後破産を防ぐことは可能なのでしょうか。あまり聞き慣れない老後破産について詳しく調べますので、是非参考にして下さい。

老後破産とは?


老後破産とは、文字通り老後に家計が破産してしまう現象です。生活していく中で、何度も家計が苦しくギリギリのせ活をした経験がある方でも、現役世代のように収入によってカバーできる生活とは変わってしまう老後は、一度家計の歯車が狂ってしまうと再建するのが難しいのが現状です。

お金が多いとその分使用してしまうので、少ない現金で十分…などという考え方もありますが、いざという時に備えられる現金があってそのような生活をすることは素晴らしい話ですが、ずっとギリギリの生活を老後にする場合、破産の道へ進む可能性が高まります年齢を重ねたからお金で苦労するのは精神的にも苦痛で、大きなストレスになります。

老後破産はお金の問題ですので、当然家族との関係も大きく変化します。些細なことで言い争いになり、場合によっては一家離散や離婚などと言うケースも珍しくありません。老後破産は収入や年金受給額が少ない家庭や独身の方に起こる問題ではなく、豊かな財産を所有している方でも、いつそのような状況になっても不思議ではありません。怖い話のようになってしまいましたが、考え方や行動次第で回避できるのも老後破産の特徴です。

なぜ老後破産してしまうのか?6つの原因とは

では老後破産が起きる原因はどこにあるのでしょう。原因となる事柄を知っておきますと、早い段階から原因を回避した対策が行えます。是非参考にして下さい。

1.年金受給が少ない。またはもらえない。

老後の大きな収入源となる年金受給額が少ないのが原因とされていて、金額には個人差がありますが、場合によっては受給の恩恵を受けられないケースもあります。厚生労働省の発表によりますと、国民年金の平均月額は54,497円で、厚生年金の平均月額は147,513円となっています。アルバイトのようにして働いている方は、ここに給与額をプラスして生活費に充てられますが、年金しか頼りがない方が大半です。そう考えますと、安心して生活できる金額が年金で受給できるのが理想です。

2.医療費が想定以上に高額


持病を抱える方は、薬を受け取るついでに診察を受けるなど、医療費が増える生活をしています。症状によっては診療科目をいくつも回って一日掛けて通院をするケースも沢山あります。積み重なった医療費の負担が大きく、診察費と薬代を合わせますと、月に数万円かっけて治療をする方もいます。地域によっては子供の医療費が無料になることはありますが、高齢者に対するそのような補助はあまり存在しないのが現状です。

3.住宅ローンの残債

定年退職後にも住宅ローンが残っているのは大変です。現役で働いている時には、ボーナスで補てんするなどのやりくりも可能ですが、老後に借金が残っているのは破産への近道です。最近では家賃並みの月々払いで住宅が購入できるプランや頭金が無くても契約できるプランを推奨する不動産会社が多く、結果として35年ローンを組んで定年退職後にも支払う計算になっています。購入当時には、繰り上げ返済を頑張ろう!と思って購入しても、結局は子供の教育費などにお金が掛かり、毎月の住宅ローンを返済するのが精いっぱいというのが現状です。住宅ローンイコール借金という感覚をもう少し意識して、住まいを買い求めるのが大切です。

4.退職金の減少

大手企業の重役や国家公務員など、ある一部の方は驚くような金額の退職金を手に入れられるようですが、全体的には減少傾向にあります。勤続年数や在職期間中の功績などによって評価される退職金ですが、実際にもらえても、先程の住宅ローンの残債を完済して手元には残らないというケースもあります。本来なら、老後の生活資金に備えたい退職金ですが、金額の減少によって、あまり頼りにはできないものへと変化しています。

5.毎月の収入が大幅に減少

職業や地域にもよりますが、不況の影響を受けている企業は多く、月給が下がっているまたは昇給が一切ないなど、苦しい生活をしていることもあります。現役で働いている時から生活するので精いっぱいとなりますと、当然老後への蓄えをする余裕もありません。現役で働いている時の備えが大きな鍵となる老後の生活は、毎月の給与が少ないことでは話になりません。働いている業種によっては景気に左右されず、収入面が潤っている方もいるでしょう。しかし多くは、限られた収入を上手くやりくりしているのが現状となります。

6.子供を頼れない

子供には子供の人生や生活があります。子供が少ないこともあり、余計に頼れなくなっています。学校を卒業して社会人になっていても、子供も同じように少ない毎月の給与で生活しています。年齢を重ねていれば家族を養っているほか、子育てで忙しいこともあります。また近隣に住んでいないことで、思うように交流できないなど様々な理由から子供を頼れない方が多いです。

7.離婚による慰謝料や財産分与の発生

熟年離婚や卒婚などと言う言葉が普及している現代では、長い年月を共に歩んだ夫婦が、子供の独立や定年退職をきっかけにして離婚に踏み切ることもあります。円満に手続きが済んで別々の水戸を歩むという理想的な別れ方ができる方もいますが、多くは財産分与や慰謝料で話がまとまらないことも多いです。

また若い時に離婚をしていて、長く養育費などを払っていた方なども、無理な家計の管理によって、老後生活が始まった頃には破産してしまいます。現役で働いていた時のように同じ金額を納めるのは難しくなり、相手側に減額を要望しても受け入れてもらえるケースは珍しいはずです。

老後破産しないための条件

老後破産は誰にでも起こりうる現象ですが、事前に原因を理解しておきますと、どうして老後破産に近づくのか分かります。ここでは老後破産しないための条件について紹介します。是非参考にして下さい。

老後の必要額をしっかり計算しておく

老後の必要額について考えたことはありますか。なんとなくの感覚ではなく、しっかり計算をして数値化しておきますと、今の自分にはいくら足りなくて、これからいくら用意すると安心なのかが見えてきます。実際に計算してみましょう。

平均的な金額と平均寿命で計算すると下記金額が必要になります。

男性の場合、老後の平均支出額を81歳の寿命で計算します。老後の平均支出額である27,456,000円 から年金受給額の10,464,000円 を引きますと、必要額が16,992,000円で計算できます。

一方の女性はどうでしょう。老後の平均支出額を87歳寿命で計算します。老後のへ筋支出額である37,752,000円 から年金受給額の14,388,000円 を引きますと、必要額が23,364,000円で計算できます。

ちなみに国民年金の平均月額54,497円で年金受給額を計算しています。(厚生労働省発表)

このようにしっかり数字で表しますと、必要な金額が明確になりますので理解しやすくなります。平均寿命が女性の方が長いので、必然的に必要額が多くなっています。

退職金は計画的につかう

退職金は、今まで頑張って働いた自分へのご褒美みたいなものです。楽しみにしている方も多いはずですが、計画的に活用できるように早めに予算を見積もることが大切でしょう。旅行や趣味に利用するのも良いですが、その資金は別に取り分けておいて、住宅ローンや車のローンの完済を最優先にするなど、緻密な計画性が老後破産を回避する条件です。勿論もらえる金額によりますが、手元に来てしまうと気持ちが大きくなってしますので、場合によっては銀行等へ相談して良い預け方を教えてもらうなど、情報収集をしておくと安心です。

年金保険の積み立てや運用で資金を増やす


手元の現金を増やす為には、積み立てや運用に力を入れるのも良いでしょう。景気が良い頃には、定期預金に預けておくだけでしっかり利子がついた時代もありますが、現在はほとんどないに等しい利子のみです。しかし年金保険の積立や、資産運用に興味を持ちますと、経済状況への関心が高まり、今まで以上に自分の財産に対して思いが強くなるメリットがあります。年金保険の積立や資産運用に関する商品は数多くあり、わずかづつでも賢く増やせる可能性は十分あります。

しかし注意点として、あまり儲けばかり気にしていると損失が増えるなど危険があります。また一攫千金などと言う安易な考えで、ギャンブルや宝くじなどの大量購入は好ましくありません。楽しむ程度の少ない金額は、夢と希望が持てることで老後の生活に潤いを与えられますが、大金を掛けるのは控えましょう。

健康に過ごす

基本中の基本で当たり前のことですが、思うようにできていない方が多い結果、病院通いをするケースが増えるという現状です。早寝や早起き、腹八分目の3食の食事など、無理なく楽しみながら生活をしていることが、結局健康への近道となり、医療費の削減にも繋がります。例えば無理に働いて体調を崩しているのでは何も意味がありません。そんなことをするよりも、手元にあるわずかなお金でも、自分らしく健康に過ごすことが老後破産にならない条件となります。

その他諸経費を計画的に返済

大きな金額にばかり目が行ってしまう家計管理ですが、細かく調べることで、少ない金額でも積み重なることで大きな出費になることもあります。

住宅や車のローン以外の出費で考えますと、大きくウエイトを占めるのが生活家電です。電気製品がなくては生活できなくなっている現代人ですが、場合によっては大きなサイズのテレビをローンで購入していることもあるのではないでしょうか。その他パソコン関係の出費など、身の回りで使用している物の中でも、まだ完全に支払いが済んでいないものがある場合は、退職金を使って早めに完済しますと、老後破産から回避できます。

その他ローンではありませんが、車の税金や車検費用、固定資産税など大きな金額の出費は、個別に計上して見積りしておくと安心です。

教育費を対策しておく

結婚した年齢や子供が誕生した年齢が遅い方の場合、自分の定年退職と子供の大学進学が重なるということは十分あります。義務教育である中学校まではそれほど大きな金額が掛かりませんが、高校へ入りますと出費がかさみ、特に大学生は桁違いの支払いが沢山あります。前期分まとめて数十万円…などと言う支払い方法は珍しくなく、教育資金をしっかり用意しておくことが大切です。定年退職したあとに多額の教育資金を用意するのは難しく、奨学金を活用して通学する選択をする方が増えているのは、親の収入や準備不足が原因のようです。しっかり準備をしないと、老後破産と共に子供も破産してしまいます。

また兄弟や姉妹がいる場合には注意が必要で、教育費として準備金を蓄えるのはよいですが、個人で分けて積み立てをしない結果、第一子で大半を使い切ってしまうことも珍しくありません。二人兄弟の場合は二人分、三人兄弟の場合は三人分というように、口座を分けて積み立てをしますと、老後の資金を取り崩して教育資金を準備する危険は回避できます。

住宅ローンは完済させる


これが一番のポイントになるようです。住宅ローンは大きな金額で、現役で働いていた時に組んだローンのままですと、毎月の支払いに加えてボーナス払いも行っている可能性があります。年金受給にボーナスはなく、このようなローンの組み方のままでは危険です。残債がいくらあるのかにもよりますが、完済させることが難しい場合は、ボーナス払いの分だけ先に支払ってしまうのも一つの方法です。住宅ローンは借金ですので、年金生活に突入する方にとっては大きな負担です。

完済が無理な場合には、繰り上げ返済で総額を減らす返し方と、返済金額はそのままで期間を短くする返し方があります。ローンを組んでいる銀行で良く相談をして、より良い選択をするのが望ましいでしょう。

もし破産したら、ためらうことなく生活保護を

万が一破産してしまい、どうしてもお金の工面ができないなどの不都合が生じた場合には、生活保護のサポートを受けるのも一つの選択です。マイナスなイメージがあり、楽をしてお金をもらう感覚が受け入れられない方もいるでしょう。そんな方でももしもの際に役立つ生活保護についての情報を紹介します。是非参考にして下さい。

生活保護ってなに?

良く耳にする生活保護がどのようなものか知っていますか。国や自治体が生活困窮者に対して、健康で文化的な最低限の生活ができるようにサポートする公的扶助制度です。もちろんいつまでももらえる金銭ではなく、自立できるように手助けを受けて、最終的にはせ活保護の支援なしで生活できるようになるのが理想です。

どんな生活レベルの人がもらえるの?

年々増え続けているとされている生活保護の受給世帯ですが、受給に必要な条件とされているのが2点です。一つは手持ちの現金がわずかで生活が苦しい困窮者であることです。もう一つは、現金化しやすい資産がないこととされています。厳しい条件をクリアしないと受け取れないイメージがある公的扶助制度の生活保護ですが、条件はそれほど厳しいものではないとわかりました。

車を持っていると受給できませんか?

住む家を確保するのもやっとの方しか受給できないイメージがある生活保護ですが、車を持っている方や、生命保険に加入している方、借金がある方など、多くの方が受給の資格があるようで、条件が厳しいイメージがある生活保護ですが、安易に頼るのも良くありませんが、本当に困った時には頼れる存在として、記憶に留めておくと安心です。

生活保護の相談や申請はどこで行っている?

役所での申請がイメージされる生活保護ですが、福祉事務所などの窓口で受付しています。地域によって名称が多少異なりますが、市役所内に窓口が設けられていることもありますが、保健センターのような場所に併設されていることもあります。行ってすぐ手続きをするよりも、一度相談を行って今の自分の現状を話して聞いてもらうだけでも気分が楽になります。訪問前に場所や受付時間をしっかり確認してから足を運ぶのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。老後破産という言葉を聞くと少し怖くなりますが、破産しないように準備できることや、対策次第で変えられることは沢山あるということが理解できました。年金や退職金だけを頼る老後の生活ではなく、健康で自分らしく生活することでお金には変えられない大切なものが手に入るでしょう。まだまだ先の話だから…と思わず、若い方でも一度自分の老後について考えてみてはいかがでしょうか。

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