生前葬とは?メリット・デメリットと知っておくべきこと

生前葬という言葉を知っていますか。自分が生きている間に葬儀を執り行う生前葬は、以前は有名人や著名人が行う遠い存在のものでしたが、最近では一般的にも普及していて、興味や関心を占める方が増えています。高齢化社会における新たな余生の過ごし方として現在を象徴する生前葬には、どんなメリットやデメリット、知っておくべきことがあるのでしょう。是非参考にして下さい。

生前葬とは?


自分の葬儀を自分が喪主となり取り仕切る生前葬は、亡くなった時に行う一般的な葬儀とは違う形で、自分の生きた証を振り返るイベント的な捉え方となっています。

どんなことをするの?

喪主である本人がどのようなことを望んでいかが重要で、一般的な葬儀の様なしんみりとした印象ではなく、BGMが流れる環境での立食パーティーやカラオケ大会などが多いようです。特別な形式がある訳ではないので、劇やコントのようなことを行うケースもあり、喪主の意向を最大限に優先した自由な感覚です。

まるで芸能人みたいな…一般人でもやれるの?

有名な人が行う印象がある生前葬ですが、最近では著名な方でなくても行う方が増えています。まだまだ一般的ではない生前葬ですが、対応している葬儀会社も徐々に多くなっていますが、葬儀イコール悲しいなどのマイナスなイメージから、生前に葬儀をするのは縁起が良くないという考えの方もいます。喪主として招待する側の場合には、そのような考えの方への配慮や、招待される側の際には気が進まない時には、事情を説明して辞退するのも一つの選択です。

持ち物はあるの?


こちらも喪主がどのような考えで生前葬をするのかによりますが、生前葬をする場合には招待状が届きます。日時や会場は勿論ですが、大まかな当日に内容なども記載されています。会費制で行うケースが多く、香典の有無を悩んだ場合にも、会費を納めることで済ませたと考えて良いでしょう。何より本人がまだ生存していますので、香典というのもおかしな話になります。どうしても会費以外に気持ちを添えたいのであれば、御花料として1万円程度持参すると良いでしょう。また招待されている周囲の方がどうするのかを確認して、周囲と合わせるのもマナーです。あまり堅苦しく考えないで参加するのがおすすめです。

生前葬のメリットとデメリットについて

生きている間に自分の葬儀を済ませる生前葬は、メリットとデメリットの両面から良く考えていくことが大切です。

メリット

まずはメリットから紹介します。

自分も参加できる

一般的な葬儀は、自分が亡くなってから行われますが、生前葬は自分が喪主として参加できるのはメリットです。葬儀には自分を知る沢山の友人や知人が参列してくれますが、亡くなっているので当然会えません。しかし生前葬は、参列者と一緒に思い出話に花を咲かせることができます。

自由な葬儀内容にできる

エンディングノートなどに自分の理想の葬儀を記載して家族に託す…ということもできますが、やはりその場で自分の思いを伝えるのが一番です。自由な葬儀内容にできることで、パーティーやイベントのように、楽しい雰囲気で自分の過去を振り返る機会が演出できます。

葬儀費用を抑えることが出来る

生前葬を行っていても、亡くなってから再度葬儀などを遺族が行うこともありますが、生前葬を行っていることで、何も執り行わないケースもあります。その結果、トータル的な葬儀費用を抑えることに繋がり、仮に葬儀などを遺族が行っても、それほど大規模な葬儀はしませんので、出費を抑えられます。

死後に遺族に面倒を掛けない

生前葬を行おうと考える方の多くは、遺された家族に迷惑を掛けたくないと考え、負担を減らす方法の一つとして自分が喪主となり生前葬を行うようです。亡くなってから自分の為に家族が大変な思いをして、時にはトラブルになることを考えますと、生前葬を盛大行っておくことで、余生を楽しんで死後の心配をせず過ごせるメリットが生前葬にはあります。

デメリット

一方、生前葬を行う際に発生するデメリットとしては、どんなものがあるでしょうか。

一般的ではないので周囲への配慮を考える必要がある

有名人などが行うことで、名前などは聞いたことがあっても、実際にどのような内容なのか正直分かっていない方がまだまだ多いようです。生前葬を行うことを通知しても、中には不謹慎であるという考えを持つ方もいるかもしれません。亡くなる前から死を想定して葬儀をする生前葬は、場合によっては縁起が悪いと感じ取られます。行ってみたいと興味を示す方がいる一方で、全ての方の理解を得るのは正直難しいかもしれません。そのような場合には、招待する方を考えて通知するなど、一般的な葬儀ではなかった気遣いが求められます。

生前葬をしても亡くなった際は火葬をする

生前葬をしたので、亡くなってからの法要などは何も行わないというイメージがありますが、火葬をして納骨をするなど、細やかなイベントはまだたくさん残っています。通夜や告別式などの葬儀は排除できますが、その後の流れは一般的な葬儀と変わりません。場合によっては、遺族の考えで告別式のような形で葬儀のようなことをする場合もあり、結果として生前葬をしても、同じ流れで行動することもあります。

生前葬の進め方と知っておくべきこと

生前葬のメリットとデメリットを理解したところで、続いては生前葬の進め方と知っておくべきことです。少しずつ名前が知られてきたことで、情報を入手しやすくなった生前葬ですが、まだまだ分からないことが多く、しっかり自分で調べる必要があります。生前葬の細かな点を知って、自分にとって必要なことであるかの判断や出席する際の参考にするのがおすすめです。

生前葬の予約の仕方

生前葬を依頼したい…予約をしたい…詳しい話を聞きたいと思った時にはどこへ連絡をするのでしょう。まだ自分自身が生きているため、葬儀会社への依頼では無い印象ですが、生前に行う葬儀である生前葬は、多様化する葬儀の一つですので葬儀会社へ問い合わせをします。生前葬に対応する会社は増えていますが、まだ全ての葬儀会社ではない可能性がありますので、インターネットで検索して電話で問い合わせするなど、確認するのがおすすめです。

また生前葬は自由であることから、より念密な相談や打ち合わせが求められます。それらの要望に対応してもらえる葬儀会社へ依頼せず、料金などで安易に決めてしまいますと、せっかくの生前葬が台無しになるので注意しましょう。

生前葬の流れを理解する

では実際に生前葬はどのよう流れで進められるのでしょう。会場となるのはホテルの宴会場などが多く、大勢の方が窮屈なく過ごせる広さの会場をえらびますと、ゆったりとした気持ちで過ごせます。交通アクセスが良い会場を選びますと、遠方の方でも気兼ねなく足を運べます。当日の流れは喪主である本人が行いたいように自由にプランを構成しているはずです。パーティーへ出掛けた感覚で参加する気持ちで大丈夫です。周囲に生前葬を経験した方や参列した経験を持つ方がいると心強いですが、情報を得られず不安なまま当日を迎えるかもしれません。とにかく会場へ足を運べば大丈夫なので、あまり深く考えない方がよいでしょう。

生前葬での挨拶

この度はご愁傷様です…というわけではない生前葬の場合、挨拶をどのようにしたらよいのか悩んでしまいます。参列した方は、お招きありがとうございます…と言って喪主に声を掛ければよいので、それほど心配する必要はありません。生前葬の意味合いの一つに、余生を楽しむと共に、今までの自分や関わってくれた方に感謝をして一度リセットすることも含まれています。あまり難しく考えず、喪主を通して今まで知らなかった方と知り合う機会に恵まれる…くらいの気持ちで参加すると良いでしょう。

生前葬に掛かる費用


生前葬を行う場合、費用はどの位掛かるのでしょう。会場や招待客の人数、何をするかによっても掛かる費用は異なります。また会費制にするケースや香典を受け取るなど、それぞれのやり方がある生前葬は、費用の相場が明確でないのが現状です。しかし経費として計上される項目は、会場のレンタル代や食事、祭壇や遺影などを飾りますと一式の費用がさらに増えます。何より当日会場で様々なサポートをするスタッフの人件費も加えますと、金額は大きくなるばかりです。会費制で招待した場合には、人数で会費の値段を掛け算しますと、請求された費用から、会費や香典で得た収入を差し引いて、足りない分を費用として納めます。小規模で行うこともできる生前葬ですが、一方で思い切り派手にもできるのが生前葬です。



生前葬にふさわしい服装

一般的な葬儀のように喪服を着ていくイメージですが、パーティーと想定して良い生前葬の場合、特に服装にこだわる必要はありません。場合によっては平日の夜など、仕事帰りに参加することもあるでしょう。一般的な葬儀の場合、喪服に着替える必要がありますが、生前葬は喪服でなくてよいのはもちろんですが、決して黒い服装にこだわることもありません。

自分が招待する側の場合、服装が自由であることを招待状に記載しておく配慮が必要です。まだ情報が豊かではない生前葬の参加者が、当日安心して足を運べる心配りはしておくのがマナーとなります。



まとめ

生前葬について様々な内容を紹介しましたが、いかがでしたか。著名な有名人などが行うイメージがまだ強いですが、少しずつ名前を知られるようになっています。生前葬のメリットやデメリットを知った上で、自分に必要なことであるかそうでないかを判断しますと、こんなはずではなかったのに…と後悔することがなくなります。亡くなる前から死について意識を高める生前葬は、これから日本に広く浸透する葬儀スタイルでしょう。是非今後の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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